映画「ドクター・ドリトル (2020)」 | チャコティの副長日誌

チャコティの副長日誌

主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….



原題:Dolittle
制作年:2020年 制作国:アメリカ 上映時間:101分
 

 

父の介護の前に、TOHOシネマズおおたかの森で金曜公開の新作を.
本年劇場鑑賞72本目.

100年以上にわたり世界中で愛読されているヒュー・ロフティングの児童文学作品で、
過去にもエディ・マーフィ主演版などで映画化された「ドリトル先生」シリーズを、
「アイアンマン」「シャーロック・ホームズ」のロバート・ダウニー・Jr.主演で新たに
映画化したアクションアドベンチャー.

名医ではあるが変わり者で、動物と話せるドリトル先生は、世間から遠ざかり、
さまざまな動物たちとひっそり暮らしていた.しかし、若き女王が重い病に倒れた
ことを耳にしたドリトル先生は女王を救うことができる唯一の治療法を求めて、
頑固なオウム、臆病なゴリラら個性的な仲間たちと伝説の島へと出発する.

冒険を続ける中で、先生の過去、国を揺るがす陰謀など、さまざまな事実が
明らかとなっていく.

ダウニー・Jr.がドリトル先生を演じるほか、エマ・トンプソン、ラミ・マレック、
トム・ホランドら豪華俳優陣が動物たちのボイスキャストとして出演.

監督は「トラフィック」でアカデミー脚色賞を受賞したスティーブン・ギャガン.

以上は《映画.COM》から転載.
——————————————————————


エディ・マーフィ主演の「ドクター・ドリトル(1998)」が印象に残っている.
現代的で都会的なコメディスタイルは斬新的な切り口だった.
今回の「ドクター・ドリトル」は原案の時代設定に近く、アドベンチャーもの.

いまやCGで動物たちの演技は自由万端な出来上がり、あまりにも上手く
演技するので人間ぽっく見えてしまうのが鼻につく.作品上はそこに著名な
役者を声優に配することで、逃げている?

ドリトルが信頼を寄せるオウム・ポリネシアの声にリー・トンプソン.極端に臆病な
ゴリラの声にラミ・マレック.そして賢く勇敢なキツネ、チュチュにマリオン・
コティヤールと最適な?配役だ.本作はやはり吹き替えではなく原語版であろう.

ヴィクトリア女王演ずるジェシー・バックリーの存在感がハンパ無い.
病の床に伏しているだけの役柄なれど、スッピンの顔の貴品さがちゃんと
表現できていて素晴らしい.

ドリトルの妻リリー・ドリトルにカシア・スムトゥアニク、は今はもう亡き存在で
描かれていて出番はほとんどない.

脚本はたわいもない話で予定調和のエンディングも含め一切破綻が無く、
つまらない.途中睡魔が襲ってくるのに必死に戦わなければならない…(汗).

アイアンマンを卒業してしまったロバート・ダウニー・Jr.の自分探しの旅
みたいな作品.駄作と思う.


.