2019 F1 Rd-17 日本GP…雨上がりの鈴鹿を制したのは…. | チャコティの副長日誌

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主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….



 

2019年FIA F1世界選手権第17戦日本GPは鈴鹿サーキットでの開幕.
鈴鹿は世界でもまれにみるユニークなサーキット.
大きな8の字を描いたようなサーキットの中には低速・中速・高速とバラエティーに
富んだコーナーがレイアウトされており、高度なドライビングテクニックが求められる.


鈴鹿は左右のカーブ数がほとんど同じだけレイアウトしてあり、世界でも珍しい
立体交差が特徴.また地平線にそびえる観覧車も人目を引く.

 


F1カレンダーの中でも数少ないチャレンジングなコーナーとして評価が高く、
高速かつテクニカルなコースとして名高い鈴鹿はドライバーの中でも人気が高い.


さて、台風19号の余波で土曜日のセッションは総てキャンセル.
金曜のフリー走行2回の後、日曜の午前中の予選、午後の決勝と
スケジュールが変更された.ドライバーにとっては土曜の休日がふってわいた.

ピレリは鈴鹿にC1からC3のコンパウンドを持ち込んでおり、硬めの方向.
フリー走行ではどのチームも柔らかめのソフトを試した.

やはりパッケージ的に優れたメルセデスが優位で、V.ボッタスとL.ハミルトンが
首位を占めた.ストレートが早いだけのフェラーリは4、5番手に沈んだ.

て、雨の上がった晴天の下の予選は気温22度、路面温度34.2度、湿度62.4%の
ドライコンディション. まだ風が強くコースによっては影響が出そう.

予選はフェラーリの逆襲が成る.綺麗にタイムをまとめたフェラーリが1列目、2列目に
メルセデス、3列目にレッドブル、4列目にマクラーレンと隊列が整備された.

日本GP予選は1分27秒064のコースレコードをマークしたフェラーリのS.ベッテルが
ポールシッター.通算5回目、フェラーリでは初めての鈴鹿でのポールとなった.

0.189秒差の2番手にC.ルクレール.2列目3番手にメルセデスのV.ボッタス、
4番手L.ハミルトン.3列目はレッドブルのM.フェルスタッペンが5番手、6番手
A.アルボンで2台のタイムが1分27秒851の同タイム.

7番手以下、C.サインツ、L.ノリスのマクラーレン勢、トロ・ロッソのP.ガスリー、
ハースF1のR.グロージャンというトップ10になった.
 

 

さて、風も少し収まってきた午後の決勝.
気温は21.6度、路面温度36.7度、湿度58.6%のドライコンディション.

スタートは大波乱.ポールのS.ヴェッテルがスタートに失敗、ストールしかけるも
懸命にスタート、その間にするすると真後ろのV.ボッタスがトップで1ターンへ.

C.ルクレールとM.フェルスタッペンも接触、ルクレールは左フロントウィングを
破損して、ピットへ.フェルスタッペンは押し出されスピンして、18位まで転落.
L.ノリスもA.アルボンと接触してウィング交換にピットイン、後段に沈む.

結局序盤11周までの順位は、V.ボッタス、S.ヴェッテル、L.ハミルトン、
C.サインツ、A.アルボン、P.ガスリー.
C.ルクレールとM.フェルスタッペンは後段からバンバン追い抜いていくものの.
15位と17位.その後フェルスタッペンはリタイヤする.

17周あたりから始まったタイヤ交換.なんとS.ヴェッテルはソフトからソフトへ.
2ストップ作戦なんだね!C.ルクレールも2ストップで3本目にはソフトをチョイス.
33周目辺りでは8位まで上がってきた.

残り20周時点で、順位はV.ボッタス、L.ハミルトン、S.ヴェッテル、A.アルボン、
C.サインツ、P.ガスリー. そして7位に追い上げてきたC.ルクレール.

今回のメディアムはもちが意外と良くなく、トップを走るメルセデスも2ストップ
に変えたよう.残り10周時点で、トップはV.ボッタス、次にS.ヴェッテル、
L.ハミルトン、A.アルボン、C.サインツ、そして追い上げたC.ルクレール.

最後の6周が見ものだった.疲弊したメディアムのS.ヴェッテルを
フレッシュなソフトを履いたL.ハミルトンが追い上げる.

テールトゥノーズの接近戦.

ちょうど周回遅れにぶつかり、ベテラン同士のバトルに拍車がかかる….
手に汗握る大接戦.コーナーでL.ハミルトンが追いつめるも、ストレートでは
DRSが効いているのに、L.ハミルトンはS.ヴェッテルを抜けない.
フェラーリの直線の速さは天下一品.

 

結局、S.ヴェッテルはポジションを守りきった.
 

 

53周を走りきって、1位はV.ボッタス.最初のスタートのアドバンテージが大きかった.
2位に大健闘のS.ヴェッテル.3位にL.ハミルトン.以下はA.アルボン、C.サインツ、
C.ルクレール、D.リカルド、P.ガスリー.

ソフト・ソフト・メディアムとくるか、ソフト・メデイアム・ソフトを選ぶか、
やはりタイヤ戦略は難しい…と納得のレースだった.

次戦は、2週間後のメキシコGP.
メキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでの開催.