【猫のがん】残された時間を穏やかに
口腔内扁平上皮癌とは、奇々怪々な病気です。
癌そのものは他の臓器に転移せず、発生した箇所に根をおろし、骨を肥やしにして大きく成長していくと言われています。
「癌」と聞けば一般的に、全身に転移し最終的に合併症となりますが、じわりじわりと時間をかけて1ヶ所に肥大。
ミュウのお口にできた口腔内扁平上皮癌は、口の中から顎を基準に大きくなり、喉まで達しました。
首から下は基本病気ではありませんが、口の中のがん細胞は少しずつ内臓を刺激し、食欲や気力も減退。
1日でも長く一緒に居たいし、
1日でも長く生きてほしい。
でも、現実は矛盾しています。
どんなに頑張ってゴハンやお水を与えても、治らない病気と闘うのは、ミュウに苦痛を与えるだけ。
食べるとお腹が緩くなり、気道や口の中に溜まった粘液が邪魔をして、飲ませた水とともに吐き出した時の辛い姿を見たことを境に、闘うのを止め、穏やかな時間を優先することにしました。
この週末は、とことんミュウと過ごしました。
土曜日の朝。
途中、しゃがみこみながらも、なんとか自力でお散歩へ。
お散歩と日向ぼっこのあとはコットンに水を含ませて1滴づつ口に運びますが、その摂取量は猫の1日に必要な量には届きません。
ゆっくりゆっくり衰弱しています。
たまに寝返りを打って、切ない声で鳴きます。
チーコも心配なのでしょう。
玄関で休憩しているミュウに添い寝しはじめました。
扉閉めたいから入りなさい 笑
神様。
どうか、ミュウが辛くありませんように。
お願いいたします。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。