児童虐待のサバイバーの声を聞く | 情熱商品プロデューサー・性教育伝え方の専門家 上野ちゃこ

情熱商品プロデューサー・性教育伝え方の専門家 上野ちゃこ

・コーチングで「本当にやりたい事」「使命」を改めて深堀りし、小さく実践しながら市場調査し講座設計する、情熱商品プロデューサー
・生きる力を上げる性とからだの講座(学校でのゲスト講師・個人向け・保護者向け)

【虐待の当事者の声を聞く】

昨日は、友人の主催するシンポジウムへ。

2014年におきた、埼玉県川口市の少年の祖父母殺害事件の背景に興味をもち、

元少年と文通をしている県の職員の方と、

幼児期からの虐待被害当事者のお二人が登壇されました。

感染対策で、広い会場に少なめの人数制限でしたが、

100名定員いっぱいの参加者さん。

民生委員さんや、主婦、いろいろな立場の方がいらしたと思います。


虐待サバイバーの方の、

子どもの頃の思い、

なぜ、助けてと言わなかったか、

なぜ、その後の行動になったか、

貴重なお気持ちを聞かせていただき、

人それぞれ違うのだろうけど、

少しだけ共通点もわかりました。

自分が虐待を受けていると思っていない

これが性被害だと、気づいていない

など、

他の家庭と比べないため、

【知らなかったこと】があると思いました。

世の中とはこんなもの

男とはこんなもの

と思ってしまうところがあるのは仕方ない。

虐待をどうすれば無くせるか、は
とても複雑で難しいけれど、

虐待を受けたその後の10代、20代への対応も含め、

考えていきたいと思わせてもらえた

シンポジウムでした。

そして、難しいですませずに、

一人一人が、

まずは
「知ること」
「興味を持つこと」
「当事者意識を持つこと」

親の心や経済的な余裕も大切、

子どもへの声かけも大切、

みんなが、「誰かが通報してくれる」
ではなく、通報すること。


「虐待かも?」の状態で良いそうです!

189の番号(児童相談所へ)が通じなければ

市町村の窓口

緊急なら警察110番でも良いそうですよ!



困っている人が話してくれたら、
まずは気持ちを受け止めること、
こちらの価値観や正論をぶつけないことも大切。

おきた事実や、目の前の子どもの非行的な行動を多角的に見ること、
背景に興味をもち、決めつけずに寄り添うこと

何歳になっても、(児童ではなくても)
奨学金や、生きていくための金銭的補助、
施設の充実など、

国の施策をかえることも大事

が、できそうなことです。

学校だけでなく、
周りの大人や友達が、

これは暴力だよ、
いけないことだよ

など、日頃からお話することも大切ではないかと
当事者の方もお話されていました。

あなたは悪くないよ
困った時はどうする?
秘密を守るよ

も付け加えたいと思います。

服役中の元少年からのお手紙や、
虐待をなくすための提言もあり、

登壇されたお二人の言葉からも、

人は、誰と出会うかで、大きく変わるのだと思いました。

一人一人が、
子どもたちの人生のなかで、

『出会って良かった大人』に、是非なりたいですね。


事件は本、映画の題材にもなっています。
「誰もボクを見ていない」

https://news.yahoo.co.jp/byline/jiburenge/20170701-00072772

映画「Mother」
https://www.banger.jp/movie/37218/