2003年10月8日。インド9日目、ウダイプル1日目。



    

飛行機早いけど疲れた。

朝5時50分発という無謀なスケジュール。エアコン効きすぎて風邪引いた。

空港内で厳重な荷物検査とボディーチェック。2時間しか飛んでないから、それだけしか寝てない。

空港からのウダイプルの景色は美しかった。ステンドグラスの美しいホテル、タージパレスで美しいインド人の子が愛想よく案内してくれ、わずか200ルピーで部屋を泊まらせてくれた。

2日しかいないと言うと「延長しろ、今日はこことここへ行け。明日はここだ。髪が綺麗だ。鉄道オフィスまで一緒に行こう。」と言ってくる。

親切なのはいいが、私は一人でいたかった。




朝5時50分発の飛行機に乗って、ムンバイからウダイプルに着いた。


飛行機は2時間弱しか飛んでいないので、1時間位しか寝れなかった。

思えば一昨日の朝、アウランガバードを出てから、砂まみれ大音量サイバババスムンバイタコ部屋のおかげで、ほとんどちゃんとした睡眠が取れていない。


(30歳の時は本当に体力があったもんだと感心する。今なら考えられない。)


飛行機から見たウダイプルの景色は美しかった。





(お借りしました。)


深夜特急と猿岩石に憧れてバックパッカーをやっているので、ずっと陸路で移動したかった。

だが、混雑しまくり列車や遅延しまくり気まぐれバスに10時間以上揺られることを考えれば、この距離なら130ドル払って飛行機が賢い選択だろう。猿岩石もコッソリ3回飛行機乗ってたし。



ウダイプル湖と細密画の街だが、ガイドブックにはそんなに詳しく載っていない。

だが、私はインド1か月の旅の中で、この街が1番好きだった。あまりに美しかった。



(Wikipediaより)

マハーラーナー(武王)の変なおっさんウダイ・シング2世が1568年に築いた都。



ウダイ・シング2世が建設した、豪華絢爛、今でも王族が住む宮殿、シティ・パレス




世界トップクラスの高級ホテル。人造湖のピチョラー湖に浮かぶ白亜の宮殿、レイク・パレス


他にもいくつものマハラジャの宮殿や寺院があり、そして街全体が絵画や美術品が売られている芸術の街だった。




たくさんの細密画屋さんがあり、毎日何軒も覗いて回った。



美しさに魅せられ、何枚も絵を購入し、今でも自分の部屋に飾ってある。


とにかく街全体がどこまでもロマンチックで癒された。

もしもう一度インドに行くなら、日本から一歩もインドの他の地を踏む事なく、このレイク・パレスに直行なら100歩譲って行ってやってもいい。



さて。


空港からプリペイドタクシーに乗り、地球の歩き方に、駅中に州政府観光局があると記載があったので、40分、200ルピーでウダイプル駅まで行った。



観光局で、お得な観光名所のパッケージチケットを490ルピーで購入し、3日後のジャイプルまでの深夜列車のチケットも購入した。


「FULL!」と怒鳴られたムンバイと違い、ここではすんなり列車のチケットが買えた。


その後はリクシャでシティ・パレス前まで行ってもらった。交渉もボッタクリもなくすんなり20ルピーだった。


なんて素敵な街なんだ…



リクシャを降りると、美しいサリーを着た女の子2人が、自分たちのホテルに泊まらないかと声を掛けてきた。



すぐ目の前のラージ・パレスの部屋を見て欲しいと言う。



部屋はステンドグラスの明かりが差し込んでいて綺麗だった。シングルで400ルピーと言われたので、もっと安宿を探していると言うと、半額の200ルピーでいいから泊まってくれと言う。


どうやらオフシーズンで客がいなくて困っているようだった。


200ルピー(500円)で私は快諾した。



チェックインするとロン毛のイケメンオーナーがいた。



なぜか「今日はここへ行け、明日はここへ行け」と指示してくる。亭主関白か??

途中からなぜか私の外見を褒め出し、「延泊しろ」と言うので、3日後の列車のチケットをもう取ってると言うと、一緒に鉄道オフィスに行ってキャンセルしようと言ってくる。



…親切なのはいいが…

なんかこれまでのインド人と違って、強引でしつこいな〜


「とにかく、今はひどく疲れているから寝させてくれ」と言って、オーナーを振り切り、私は部屋に入るなり、3日ぶりの個室ベットに倒れ込んで爆睡した。



当時のレート・1ルピー=2.5円、1$=109円



感想・ここより北のインドは、頼まれても2度と行くかボケ