味噌を仕込んだ話は書きました。
入り口としてワークショップに参加する方も多いらしいとも書きました。

実は、正にその日、都内からミスバイク仲間にして整体の患者さんでもある姐さんが、仕込みの体験に来ていたのでした。
60ウン才にして初めての高崎線だそうで、上野から「宇都宮線の小山行きに乗りましたー」とメールが来た時には焦りました。
しかし、自ら気づき高崎線に乗り換えて改めてのメール。
本人曰く「初めてのお使いみたいで楽しい~」ですと。


大豆を茹でるのは水に浸す作業から時間が掛かるので、そこまでは当日の朝までに済ませておき、彼女が到着してからその後の工程を体験してもらいました。

時計仕込み容器を焼酎で消毒→塩と麹を混ぜる(塩切り麹)→大豆を潰す(時間が限られているのでミンサー使用)→塩切り麹と潰した大豆を混ぜる→容器に詰める。

ここまで、大豆さえ茹でてあれば小一時間の作業でした。

苦労を知るには手で潰した方がいいんだけどね、、。楽させちゃったべーっだ!

塩切り麹と大豆を混ぜる作業が、気持ち良く楽しいみたい。

そして姐さんには味噌への愛が生まれたらしい。

うんうん。その気持ちは何回作っても同じだなぁ。

初めての手前味噌、1キロ分をお持ち帰り。
麹さんが頑張ってくれるように、そーっと見守りながら愛を注ぎましょう。
我が家と同じ材料だけど、一年後に味を比べたら、きっと違う味わいになっている筈。


今日は自宅用の追加分を準備しています。
明日の朝、潰して容器に仕込みます。


患者さんから材料の手配と仕込みを頼まれた分があるので、あと数回この作業が続きます。
こちらも熟成は各ご家庭で、、。

一度に大量に作れるほど大型の道具がある訳ではないので、人様の分を作るには、自宅用を作る日程以外に数日が必要なので、手間も時間もちょっとは掛かります。
でもね、それよりも、お友達の畑から私の手元に来て味噌の種になり、そこから旅立ってそれぞれの家庭の味に成長する。

「美味しい」の言葉と、大切な食べ物に意識を向けて貰えるのは嬉しく、自分なりに効率やら、道具や材料の選び方、使い方を工夫するのも楽しくて、毎年張り切ってしまうのです。

昨年の暮れに何人かの友人宅にお嫁入りした糠床も、それぞれのおうちで成長を続けているらしく、その報告を貰っては、また嬉しくなるのですねー。