Eさんは保育士さん、子供を愛する、素敵な笑顔の女性です。
月に一度、お休みに合わせてご自宅に伺っています。
そんなある日のこと、
あお向けになってしばらくした頃でした。(指針整体は、うつ伏せの姿勢から始まります)
「午前中に歯医者さんに行って来たんだけど、それから上半身にしか意識が行かないの、下半身が別の物になっちゃったみたい」
そんな感じの表現でした。
よくよくお聞きすると、治療の内容が少々複雑で、今後の経過に不安を感じていらっしゃるご様子。
ふむ どうするか?
どうするか?とは、気にされている下半身に、直接触れるか 触れないか
この時の私は、下半身には触れない方法を選びました。
あお向けのまま、Eさんの背中にだけ手を入れて
呼吸を合わせ、イメージの中で、空気を入れる場所、吐き出す方向を誘導します。
最後のひと呼吸は、背面全体から大きく吐き出してもらいました。
終わった後
「なんだか体が繋がったような感じになりました。上のほうにばかり行っていて、気持ち悪かったの。」
ホッとした笑顔を見せてくださいました。
Eさんの体に何が起きていたのかは、外側から触れることしかできない私にはわからないし
言葉にできる事は、誰が見ても客観的に分かる事実、プラス想像です。
会話や体の感触から、目には見えない体の中で起きている事を精一杯想像するんです。
そして、私は私にできる事をする。
ちょっと沈んだお顔だったEさんが
いつもの素敵な笑顔を見せてくださったときに
私はとっても幸せになるのです。