2023年12月2日(土)、東京・奥多摩の鷹ノ巣山(たかのすやま)に行ってきました。
下の写真は、御前山(ごぜんやま)山頂から見た鷹ノ巣山です。
雲取山山頂から奥多摩駅近くまで伸びる長大な尾根、石尾根(いしおね)上にある存在感のある山です。
7時50分、都水道局のPR施設「奥多摩 水と緑のふれあい館」隣接の駐車場を出発しました。
ここをスタートするのであれば、水根沢コースで登るのが普通ですが、今回は、倉戸山経由コースで登ります。
奥多摩湖畔に沿って車道を、30分弱歩きました。
8時16分、倉戸山(くらどやま)登山口から登山道になります。
展望が開け、奥多摩湖と背後に聳える六ツ石山(1,478m)が見えました。
奥多摩湖畔が標高530mなので、千メートル弱の高度差を一気にせり上がる斜面です。
この日の復路は、鷹ノ巣山から石尾根を縦走し、この六ツ石山から奥多摩湖駐車場に急降下する周回ルートです。
35年前の11月、妻の誕生日に奥多摩湖畔の民宿に泊まり、翌日、二人で倉戸山に登りました。
ガイドブックだけを見て、すぐ登れそうだし冬桜も見ることができるかも、と散歩気分で行ったのだと思いますが、予想に反して急な登りの連続に妻に難儀させてしまい申し訳なかった記憶があります。
当時と変わらず、湖畔から急激に立ち上がる斜面は、かなりの急登です。
9時32分、倉戸山(1,169m)山頂に着きました。
展望もあまりない、味気ない山頂は、35年前と変わっていませんでした。
倉戸山から榧(かや)ノ木尾根を北上しました。
深さ20cmはあろうか夥しい落葉の海の中を、歩きました。
樹林の奥に、目指す鷹ノ巣山の姿が見えました。
ようやく石尾根縦走路上に出ました。
快適な尾根道を歩くと、前方に鷹ノ巣山の山頂部が見えました。
山頂直下の急登を登り切ると、この日の目的地です。
11時30分、鷹ノ巣山(1,736.6m)山頂に着きました。
山頂からは、雄大な展望が広がっていました。
西方面、はるか奥には、真っ白な冬の衣をまとった南アルプス。
そして甲州の名山、大菩薩嶺。
そこから南へと伸びるのは小金沢連嶺(こがねざわれんれい)。
南西方面、真正面には富士山。
南方面、遠くには蛭ヶ岳(ひるがたけ)を盟主とする丹沢山塊がかすんで見えました。
南東方面には、大岳山(おおたけさん)と御前山(ごぜんやま)です。
三頭山(みとうさん)もふくめ、奥多摩三山が一望できました。
下に見える山(大寺山)の上に何やら白いものが見えます。
奥多摩仏舎利塔(ぶっしゃりとう)です。
行ったことはありませんが、インドのタージ・マハルを想起させるような仏教施設だそうです。
鷹ノ巣山山頂からの大展望を満喫し、石尾根縦走路を六ツ石山に向けて進みました。
途中のピークは巻いて、徐々に高度を下げました。
ところどころ、霜柱があります。
足で踏むとサクッとした感じが少し心地よいです。
13時16分、六ツ石山(1478.8m)山頂に着きました。
鷹ノ巣山の山頂標識は、190cm位ある大きなものでしたが、六ツ石山のはそれより少し小ぶりです。
ここで昼食休憩としました。
樹林の向こう正面に、先ほど山頂を踏んできた鷹ノ巣山の姿が見えました。
その右奥の山は、雲取山ではなく東京都第2位の高峰、芋ノ木ドッケです。
南東方面、肩をいからせた大岳山(おおたけさん)の姿は、一目でわかる奥多摩のシンボルです。
正面、樹林の向こうの御前山(ごぜんやま)を見ながら、下山に移りました。
ちらはらと雪が舞ってきました。
急こう配を一気に下ってくると、眼下には奥多摩湖、対岸には大きな御前山が見えました。
路上にニホンザルの群れがいて怖い感じです。
目を合わせないように歩きました。
寂しい秋の奥多摩湖畔に咲く冬桜が、眼を癒してくれました。
15時20分、「奥多摩水と緑のふれあい館」に下山しました。
YAMAPからコピペしました。
合計時間 7 時間 29 分、休憩時間 1 時間 7 分
距離 16.9 km、のぼり / くだり 1557 / 1553 m