VSE Final Run 2023.12.10〜外から見た惜別と狂騒の最終記録① | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

あれから一週間が経った。


小田急ロマンスカーVSE、完全引退。


過去最大の熱量を持って乗り、追い、撮ってきた

VSEが走り去り…

小田急界隈には、久しぶりに静寂が戻った。

厳密には廃車回送が終わり、少なくとも1両程度保存されるまでファンの気が休まらないのやも

わからないが、まず12月10日で2度目かつ、最後の重大な区切りがついたことは疑いない。


かくいう自分は、その前日の12月9日で大きな一区切りをつけてはいた。

乗る事に関しては、万感の思いを込めて区切りをつけたものの…

撮ることも区切りこそはついていたのだが、天気も良くなっていたしそんなに肩肘を張らないで

もう一度だけ、本当に最後にVSEを見送ってみようと思い立ったのだった。


…とはいえ、最初から最後までなんて気力、体力はとうに持ち合わせていなかった。

うっかり家用を夜に差し込んでいたこともあって、タイムリミットは日没までとなった。

その判断は最終的に、それで良かったと思うことになるのだが。


最初のポイントは、10:20頃、登戸駅から。

既にツアーは相模大野を起点に江ノ島線を往復。

しかし、自分としては定期運転の最終日に「ホームウェイ81号〜えのしま2号」で乗車済みだし

ミステリーツアーでも各所で撮影してきたので、今回は江ノ島線には行かなかった。


それと、初動のタイミングが微妙であったため、スタートは因縁深き登戸からとした。

1回目のツアーの終点は多摩線唐木田だったが、一度喜多見電車基地に出入庫することも同時に

明かされていたため、登戸を通過することが織り込み済みだったのである。


関心事としては、VSEが“どちらの線路を走るのか”ということだった。

急行線を走ってくるところは既に捕捉済みだったが、喜多見電車基地に入るとなると、緩行線を

走行するのではないか?とこれまでの実績で考えたからだった。


それもあって、狭いホーム先端ではあったがどうにかうまく構えて待つ。

前後して何人か集まったが、まだこの時間は周りの空気も緩やかであった。


10:25頃。

この日のファーストカット。

狙い通り、緩行線を走ってきた。


展望席からは手が振られ、こちらからも振り返す。

小田急ロマンスカーらしき、穏やかなエールのやり取り。

最初にして最後のベストカットともいえる、これぞVSEのカット。


まずここで、見送って一度は終わる…と思ったのだが。

急行線には、ちょうど10:25発の急行が発車しようとしていた。

一か八かこりゃ博打かと、半ば直感を働かせて飛び乗り、成城学園前へ向かうことにした。


その結果、

喜多見手前で追い抜いた!爆


思いの外緩行線ではスピードが上がらず、急行の方が早く駆け抜けていった。

10:31に成城学園前に着くと、4番線は各停が待っていた。

どうやら、急行が少し遅れていたらしい。


各停が発車して、2分後…


4番線に、VSE到着!


到着してすぐに、エンド交換が速やかに。

定期列車の合間を縫ってのため、素早く準備が行われる。


今回は小田原方に向かう時間余裕は皆無だが、これも以前履修済みだから良い。


あの喧騒から9時間半前の成城学園前駅。

構内放送では注意喚起に加えて、10時35分に動く旨も丁寧に案内が。

以降、小田急線各駅ではVSEラストランを見送る人のために多くの案内を尽くしてくれた。

それは有り難い事ではあったのだが、他方、一部に対して無駄に感情を煽る事になってくるのは

如何ともし難い事なのだろうか…と苦悩するパターンも増えてくる。


そして、予告通りに。


10:35。

VSEは来た道を戻り、喜多見電車基地に入っていく。


無事に入っていき、姿が見えなくなってから再度追う準備に入る。


そして喜多見電車基地内では、先に引退した50002編成と並んだそうだ。

引退したというものの、こちらもまだ休車のまま残されているのが気掛かりである。