【折返場点描・第166回】南高校前／京浜急行バス（横浜京急バス）

第166回：南高校前（みなみこうこうまえ）

所在地：神奈川県横浜市港南区

乗り入れ会社（担当営業所）：京浜急行バス（横浜営業所）

※横浜京急バス（杉田営業所）に運行管理を委託、但し今年4月1日より解除することが決定

発着系統：［上1］上大岡駅〜南高校（大久保町経由）上大岡駅発平日深夜バスあり

※慰霊堂入口には上大岡駅発のみ停車

第166回は、単発で横浜編！

昨年末、毎年恒例となっている上大岡に京急鉄道フェアを見に行った時の話。

朝、トークイベントの整理券を無事に受け取ったら、不意に時間が2時間くらい空いた。

ならば、バスの折返場を見に行ってみよう！

と思い立ってしまうのが、最近の自分の性。

実はその前日からそれとなく上大岡駅発着の路線バスについてリサーチをしていて、その中で

気になった路線のピックアップを済ませていた。

南高校線

なんかね、系統番号も［上1］ってなかなかファンキーだし(笑)

京浜急行バスはまだ取材していなかったことと、本数もそれなりにあって帰ってくる時間には

十分間に合うだろうとの判断で、半ば勢いでバスに飛び乗った。

そうしたら、

まず、路線環境だけで悶絶モノ！

連続する狭隘区間に、急カーブ！

本数の割に中型車の限定運用で、検査都合によってはミニバスで走ることもあるとあったから

何でだろうと思ったら、こんな路線事情があったとは…！

バスにハマったきっかけの一つが“狭隘路線”で、かつては撮影取材しては先輩が開設していた

バス狭隘路線ホームページに投稿していたくらいだったから(笑)予想の遥か斜め上を行く展開に

現地に着く前からテンションが上がる一方で、外したらどうしていたんだろうという勢い。

そして、南高校に到着。

先に神奈中バスを行かせておもむろに…

おおっ！

二車線道路をめいっぱい塞いで、ダイナミックにバック！

このシーンを折返場向かい側から。

ちょっと車の流れが止まったのを見計らって…

バック！！

運転士と誘導員の阿吽のコンビネーションで、折返場へ入っていきます。

場内は3台分確保されてますが、駐車スペースと詰所を設けていっぱいいっぱいな狭い敷地。

路線自体が中型車以上入れないってのも、結局ここが狭いので至極納得な作り。

狭隘なのは、途中区間だけではなかったのです。

そして出庫も、折返場すぐ横が住宅のため、慎重を期して出ていきます。

なお日中は、両側スペースを交互に使って折り返しているようです。

降車専用バス停の上に、こんな表示灯が。

夜間は点灯するのでしょうか？？

さて、バス停名の由来は折返場向かいにある横浜市立の南高校から。

現在は中高一貫教育校となりましたが、バス停名はそのまま残されています。

上大岡駅行き発車バス停は、神奈中バスと同じ屋根の下に。

平日の朝の南高校発は通勤需要。

午後も14時過ぎから本数が増えてくるのは、下校時間も考慮しているからでしょう。

それ以外の日中も本数は比較的多く、両方向の需要を満たせる珍しい路線かもしれません。

全線でのバス停数は多くないものの、先述の狭隘区間やルートが複雑で所要時間は20分ほど。

神奈中は夜間を除いて平均的に本数があり、うまく使い分けての利用が無難かと。

4月からは再び、京浜急行バスの直営に戻る南高校線。

それによる変化は無いでしょうが、バスファンには必見の好路線見つけました^_^

通学時間帯ピークには最短5分間隔で出入りのある同所、その捌きも見てみたいですね。

路線データ

上大岡駅まで

運賃：220円（IC216円）

所要時間：約15〜20分