さようなら豊田車両センター115系②12月6日編 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

12月6日。
この日は本当は、ひたちなか海浜鉄道のイベントに行く予定だった。
実際朝3時半に目を覚まして、4時すぎに家を出て駅に向けて歩き出していた。

が。

どういうわけか、5分ほど歩いたところであっさり引き返してしまった。
確かに昨日は夕方18時から中学の同窓生の忘年会があったので、スケジュールはタイトだったが。

でも、それ以外になんか妙な胸騒ぎを感じた。
気が付いたら、家に帰ってまた布団にもぐりこんでしまった。
そしてまた4時間ぐらい眠って、起きて、病院にインフルエンザの予防接種を受けに行った。

その時。

ふと、まだ115系は動いているのかなと思い立った。
調べてみると、富士急行線の乗り入れ運用に入っているとの由。
そうなると、これから電車に乗ると四方津でその帰りの列車を迎撃できる。

しかも、その運用で豊田車両センター115系の運用は終わると。

ならば、動かない手はない。
10時半、病院を終えた足で国立駅に向かい、E233系で西に向かう。

すると、高尾で出迎えてくれたのは。
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長野総合車両センター配置車で、スカ色に復元された6両貫通のC1編成だった。
運用に入っていたのは知っていたが、遭遇するのは初めて。

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クリーム色が若干濃く感じるのと、過去にスカ色の1000番台が配置されていたのは4両編成1本のみ
だったからなんとなく違和感は否めないが、JRマークもなく国鉄時代を彷彿とさせる。

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最高の冬晴れの下、発車を待つ。

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豊田の車両がいなくなった後、この組み合わせも、あとどれだけ見られるだろうか。

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やっぱりこの列車も同業者は居るが、それでも全然静か。

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相模湖

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ここでは特急追い越しの為、6分停車。
そのタイミングを見計らって、前日にうまく行かなかった編成写真を押さえた。

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藤野

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上野原

この塗装が、青空にことによく映えた。
すっかり沿線風景に溶け込んでいた。

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四方津11:56。

C1編成とは、ここでお別れ。
またもうしばらくは、会える機会もきっとあるだろう。

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(iPhone動画より切り取り)

そして、5分後。
トンネルを抜けて、豊田車両センター115系が顔を出した。

列車番号542M、甲府・河口湖発普通列車高尾行き。

何気ない日常の風景も、これが最後。

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車内に、JR側で貼り付けたこんな張り紙があったのを、今更気付く。

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相模湖

列車は快調に、最後の道のりを力強く走って行く。
車内を後ろから順に回っていると、一番前でよくイベントに会う方にバッタリ遭遇。
談笑しながら、最後の乗車をのんびりと楽しむ…はずだった。

ところが。
この一番前の車両に、とんでもない奴らが乗っていた。
窓を全開にして、奇声を発しながら韓国国旗を外に広げて、撮影妨害をしている輩がいたのだ。
さらには周囲の同業者にも悪態をつき、車内は最悪の雰囲気に陥っていた。
一般客も多数混乗しているのに、なんという無神経、非常識ぶりだろう。
こちらも注意したが、聴かないばかりか逆切れしてくる始末。
後から調べてみたところ、115系絡みではよく出てくる輩と同一の様子。

それにしても、そんなことをしていて一体何が楽しいのだろう。
他の常識的な行動を心がける人達の顔に泥を塗る行為は悲しくもあり、非常に腹立たしい!!
こういう行為が出るから、JR東日本はイベントをしなかったのかなと考えると、納得すらできる。

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そして、列車は高尾に着いたが…
その喧騒は、なお続いていた。
列車はここで運行を打ち切り、臨時で回送されていくが・…
件の輩の暴走はなおも続き、動画撮影する人に

ありがとー!さよならー!!

と、わざと大声を出して妨害していた。
時には恫喝まがいの行為に及び、被害者を慌てて隔離する事態にもなった。
もう、しんみりゆっくりお別れをする余裕などあったものじゃない。
様々鉄道の現場に赴いた中で、最低最悪の部類に入る現場になってしまった。

その不穏な空気を感じたか、空もどんどんどんどん曇ってきた。
実はこの後、八王子では初雪が舞ったそうである。

しかし、そういう輩は結局は自分に厳しく返ってくる。
それは、今まで見てきて明白だ。

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ふと横を見ると、信州色の115系が。
東京都内で見るにはいまいち嫌いな色だったし、冬場は暖房が効き過ぎて暑いぐらいになるなど
何かと気難しい電車だったが、残り僅か、リバイバルスカ色と共に可能な限り乗れれば、と思う。

さて、臨時回送されていった115系を半ばあきらめ気味に追ってみると。{D9AA7067-E8A7-463F-926F-977D3A0BBFD9:01}
なんと、日野駅の中線に居た。
ここで折り返し、いったん豊田車両センターに入庫するようである。

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なので、豊田に行ってみると。
しばらくして、現れた。
すぐに尾灯がつき、入庫の準備が整う。

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そして、静かに115系は入庫していった。
高尾のような喧騒はなく、実に静かに、かつ(比較的)常識的に、見送る風景がそこにあった。
ようやくここで、またしんみりきて、心にぽっかりと穴が空いた。

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すぐ後にやってきた下り電車に乗って行くと、ゆっくり入庫していく115系の姿を最後に見れた。
これをもって、自分と豊田車両センター115系の付き合いは終わった。
…115系と自分の思い、思い出は、また別記事にして改めたい。
まだ気持ちの整理のついていない部分もあるし、なにより、後味の悪さを引きずっている。
今後も酔狂な自称鉄道趣味人を許してはいけないし、己も自戒して動いていくのみだ。