若干時系列が前後してしまいますが、土曜日のリラックマバスイベントを見たあとに
長駆下北沢に向かいました。
今年3月23日から小田急線の下北沢駅が地下駅化され、長く下北沢の街の表玄関として
親しまれてきた橋上駅舎が本来の役目を終えた。
その後も周囲の旧鉄道施設が解体されていく中で南北自由通路として使われてきたが、
ここで切り替えによる供用終了が決まり、ついにその象徴的な姿を消すことになった。
この日、下北沢は【下北沢音楽祭】が街のあちこちで開かれていた。
この旧下北沢駅も、改札口の跡地が【らいぶはうすEKI】に変身!!
この場所に、下北沢と縁の深い高田エージさんが登場した。
出番のスタートは18時、混雑状況により整理券配布もあるとのことだったので17時に
現地に到着、見事1番の整理券を獲得した。
(残念ながら、その整理券は活用されることはなかったが…)
出番まで時間があったので、解体進む小田急線の施設跡や再開発で消えゆく街並みを
カメラを抱えて、気分の赴くままに収めてきた。
(その作品群は、Facebookにてアルバム『下北沢地上残照』として公開中です)
様々な思い出が詰まった場所だけに、記憶を振り返りつつシャッターを切る。
そして、開演時間に合わせて【らいぶはうすEKI】へ。
やっぱり、エージさんの存在感はさすがだった。
エージさんにとっても、縁の深いこの場所でのライブは感慨深いものだったらしい。
予想外のアンコールと合わせても40分足らずの短い時間。
それでも、その時間には二十数年に及ぶ思いが凝縮されていた。
自分自身にとっても、この下北沢駅という場所は格別の場所。
乗り換えのみの駅から、初めて降りたのは13年前。
確か、知人の女優さんの舞台を見に行ったのが最初じゃなかったろうか。
そして、ミュージシャンのライブ目的で初めて行ったのが、実はエージさんだった。
12年前、まだ当時はエージ&テツ。
その年の初めに出会って衝撃を受け、単独プライベートで見に行ったのだ。
(ちなみに、その時の対バンが故・河島英伍の娘がやっていたアナム&マキだった)
だから、今回の場所でのライブは、自分にとっても感慨深いものになった。
鉄道が好きだから、というのは、ここに居た時は無かった。
今に至る、音楽のつながりを形成したひとつの街として。
その感慨深さが、ひときわ際立っていた。
その思い出の一端を彩ったこの橋上駅舎は、近いうちに消える。
でも、その場所に駅がある限り。そして、極上の音楽があり続ける限り。
その輝きが失せない限り、またこの街には通い続けることだろう。
そしてこの日、ひとりのミュージシャンがたまたまエージさんを見に来ていた。
請われて、いつものようにイェーイ!とカメラのシャッターを切る。
またこの二組がこの街でタッグを組む時には、季節外れの夏が訪れる。
とりあえず今は真夏だから、もうちょい我慢ね(笑)
ありがとう、下北沢旧駅。
まだまだ工事は続いていて、完成型には程遠いが…
さまざまな気持ちも一定の整理をつけて、また新たなステージへ!
2013.7.6 Photo by T.Suzuki