さて、昨日は拝島営業所所属のH913号車のさよなら運転が行われました。
これは後日改めてということで、M912号車レポートの続き。
午後は、武蔵村山のイオンモールを基準に運用されるとのことで、昭島駅前で早めの昼食を取り
北口から12:00発のバスに乗り込み、八高線の箱根ヶ崎駅へ向かった。
この頃になると、陽射しも覗いて気温が上がり、不快指数が高くなっていた。
都内で「ライオンズカラー」の路線バスを見られるのは、珍しい。
そして、大妻女子大学への特定輸送に就いていた元西武バスのいすゞキュービック。
西武総合企画へ移籍し、元の塗装のままピストン輸送に就いていました。
西武バス=日産ディーゼルのイメージが強いですが、一部営業所ではこのタイプも導入されて
比較的長い期間活躍していました。
我が地元・国立ではこのタイプの顔のバスが多数走っていたので、懐かしいですね。
1985年前後、幼心に強い憧れを持ったものです。
そして、
13:40の少し前、箱根ヶ崎駅ロータリーにM912号車が滑り込んできました。
この駅のロータリーは、昔の岐阜市内の路面電車のように、停留所の区画が道路にただ単に
ペイントされているだけのごく簡単なもの。
横断歩道すらありはしないので、往来する車が居ないのを見計らって渡ります。
箱根ヶ崎駅改築の際に整備するのかなと思ったら、しなかったし。
とりあえず、余裕時間がほとんどなく、撮影もそこそこに乗車し出発。
まずはイオン01系統、箱根ヶ崎駅からイオンモールまで参ります。
「優先席」が定着して、すっかり珍しくなってしまった「シルバーシート」マーク。
およそ22分の道のりのところなんですが、道路渋滞で多少遅れ気味での到着。
昭島行き乗り場はロータリーの反対側で、慌てて撮影しながら移動。
暑さもあるので適度に休みつつ、最後の走りを堪能します。
この日は始終こんな調子で、ただ半端ない蒸し暑さが体力を奪っていく。
頻繁な露出調整に追われるのが煩わしかった。
この頃になると、折り返し時間の余裕もあって多少落ち着いて撮影に取り組むことができた。
白というよりも、グレーがかった感じになってしまっている。
こうして再びイオンモールから昭島駅に戻ると、追ってリラックマバス3号車も来た。
すると、再び合流した立川バスの運輸部旅客サービス課Sさんが、リラックマバスを運転してきた
運転士さんと、なにやら話をしている。
「…お願いできますか??」
「わかった。いいよ」
そうすると、運転士はリラックマバスに乗り込み、バックを始めた。
やがて…
木バスから、リラックマバスへ。
新たな時代へのバトンが、渡された瞬間だった。
そして、ラストスパート。
西日本車体工業ボディ車と。
自分はこの日しか取材できない為、一コマずつが最後の記録になる。
客を下ろしたバスは、息つく暇もなく瑞穂営業所へ回送されていく。
自分にとっては、これがお別れになるのだが。
信号待ちが発生し余裕があったので、交差点の方に歩いてみると…?
LEDが「回送」から「立川バス」にチェンジされていた。
こうして、M912号車は自分の前から走り去って行った。
そして、15日のさよなら運転を経て、17日に除籍。
13年間の活躍に、ピリオドを打った。
長い間、本当にお疲れ様。
そして、第二の新天地での活躍を願って…