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ひとしきり経堂で撮影し、待つ列車はこれ。
ずっと撮ってばかりだったから、今度は乗って堪能しようと決めました。
その電車の車内に、実に約半年ぶりに足を踏み入れます。
車内は、16日から引退車両のギャラリートレインに変身しました。
今回、間違いなく小田急電鉄として最大級の引退イベントになりました。
3月16日は、色々な意味で思いが引き継がれる日になるに違いありません。
今回、意匠はすべて共通のデザインになっています。
成城学園前でふっと気付いたら、さっき経堂で見送ったRSE20000形がまだ緩行線に!
こちらの列車が経堂を発車したあと、いつの間にか追い越していたらしいです。
かつては分割併合運用が多かったため、前面・側面分かれて指令ダイヤルがありました。
時代に応じて追加がありつつ、ここまで使用に耐えてきました。
前面窓が改造された以外は、総じて原形を保っている様子の運転台。
個人的には、走行音にあまり特徴がないのがちょっと残念だったかなあと。
それでも、最後の奮闘にねぎらいを込めながらシャッターを切っていきます。
新宿に戻り、今度は「あさぎり5号」となるRSE20000形を見送ることに。
まずは、回送で入線してくる編成から狙う。
今回、新宿駅での撮影は割と難儀しながらになっています。
設定の過程で、変わってしまうようです。すぐ表示は戻りましたが。
RSE20000形の出入り台は、LSE7000形以来伝統の折戸。
そして、製造当時流行のハイデッカー。
この構造が、現代のバリアフリーの流れにそぐわなくなってきたのは残念でなりません。
小田急線内ではスーパーシートという扱いになります。
と、あさぎり5号出発直前、隣に入ってきたはこね16号はHiSE!
時間にしてわずか約一分、本当にごくわずかの並び。
3月16日に共に勇退する両者が、ここ新宿で顔を揃えました。
HiSEの列車の方は日によって使用車両が違うため、最近ではなかなか珍しい顔合わせになります。
一瞬の並びを見届けて、あさぎり5号は再び沼津への旅に出ていきます。
こちらは4両2編成がすでに長野電鉄に無償譲渡され、特急「ゆけむり」にて活躍しています。
小田急線上からは引退しますが、長野の地での末永い活躍を祈ります。