死刑問題にまつわる特集をNHKで観た。
幸いにして自分の家族・仲間でそういう犯罪に巻き込まれた人は
今のところいないのだが(知らないだけなのかもしれないが)
もしも、自分の愛する家族が、若しくは仲間が殺されたりしたと
(仮定したくないが)したら、加害者に対しどう思うのだろうか?
果たしてどれだけ平常心でいられるか自信はもてない。
だが、この考えは変わらない。
人の命を私欲だけで殺めるならば、自らの命をもって償え
と。
だから自分は死刑を否定しません。
みんな(基本的に)同じ環境下でこの世に生を受け、こうして日々
悪戦苦闘しつつ暮らしているのに、ほんの一人の僅かな身勝手が
他の平穏な人生を狂わせることがあってはならないと思う。
ことに最近、そういった事件があまりにも多すぎる。
マスコミや教育も、くだらないことであれこれとお茶を濁す前に
もっと真剣に未来を考えるならば、基本的な「人の命の大切さ」
それを踏まえた上で議論を尽くしていただきたいと感じた。
今回、東京拘置所の刑場公開は画期的なことではあったと思う。
しかし、申し訳ないがそれを手放しで評価はしたくない。
なぜならば、先の参議院選挙で惨敗した民主党、更には落選した
にも関わらず大臣の椅子にしがみつづけている千葉法務大臣への
批判をかわすための"目眩まし"としか思えないからである。
ただでさえ党の権力争いに腐心し経済円高対策の一つも出せない
国民不在の醜い姿を露呈し続けている連中に、どこまで被害者の
遺族の気持ちになって考えていられているのか…
その辺の強い疑問に対して真摯に答えて戴きたいものである。
答えられぬならば、いっそのことキャッチコピーを
"自分たちの生活が第一"
とお改めになってはいかがであろうか?
それくらい強い怒りを持って、政局を見つめている。