ウクライナにしゃもじを渡して話題となっている岸田総理。彼の強みは「聞く力」と自分で発言している。たしかに会話において聞く力は大切だ。会話してる時、相手に「いや、〜というか」と切り返される。こんな経験はないだろうか。私はいつもそうなる。今回紹介するのは、正しい会話の盛り上げ方を教示してくれる本だ。著者はスキャンダルで有名な渡部さん。嫌悪感を示す方もいるだろうが、彼の司会力よ高さは事実、人間性とスキルは切り分けて考えて、学ぶべきところは学べれば良いと思う。
渡部さんは大前提として、会話力の定義を聞く力としている。人間は結局自分の話を聞いて欲しい性質を持っているからだ。9割聞いて、1割話すくらいのイメージでちょうど良いとのことだ。
その前提の上で、聞く力を伸ばす方法が解説されている。まずはじめに、話に興味がなければ、会話は絶対うまくいかないと断言している。興味がないと、どんなに意識して聞こうとしても綻びが出てしまうのだ。以前の記事で前田祐二の憧れの人に宇田川という人物がおり、彼は人を好きになる天才だったことを書いたが、その話にも通ずる。
では具体的に、相手に興味を持つ方法はなにか。相手が話す内容自体に興味をもつのではなく、相手の人間そのものに興味を持つことが重要であるという。マツコの知らない世界がいい例だ。マツコさんは毎週番組で扱うコンテンツに興味があるわけじゃない。知らない世界なので、興味がないことの方が多いだろう。だが、番組での会話は盛り上がっている。マツコさんの会話をよく聞いてるとプレゼンター自身をいじっていることが多い。つまり、人間自身に興味を持っているのだ。宇田川もこのような意識が強かったのではないか。
次に重要な要素として挙げているのが肯定力である。よくある話だと最初は私も思ったが、渡部さんの肯定の仕方は一味違う。普通に話の中からポジティブな要素を探すと思う。その結果思いつかず行き詰まる。またはストレスが溜まってくるのではないか。芸人は基本的にネガティヴな人が多い、と渡部さんは言う。バラエティではある意味役者として陽気な人間を演じているのだ。彼がバラエティでポジティブでいられる秘訣はなんとネガティヴな感情を裏返してポジティブに変換することだった。例えば、ありきたりなつまらない映画についてコメントしなければならない。そういう時はありきたりの言い換えとして「王道ど真ん中」「どなたでも楽しめる」のようにポジティブ変換しているのだ。無理にポジティブ要素を探すのではなく、ネガティヴ要素を裏返すという発想は目から鱗であった。
ほかにも笑顔の重要性、話の深掘り方や、おうむ返しは言葉だけでなくテンションまで合わせる、など、様々なノウハウを語ってくれている。気になる方はぜひ本を一読してみて欲しい。
私自身、話を聞く力が低いので、まずは相手に興味を持つところから始めていきたい。どんな人にもいいところはある。それこそポジティブ変換が重要だ。次に相手の話を受け止めて、ポジティブ変換していうことも大切だろう。一つずつ、意識して習慣づけていきたい。