Paris 1日目
2010年2月28日。
新作映画3本を機内で観て,目を真っ赤にした私は,
無事,花の都パリの地を踏んだ。
その足ですぐ,ホームステイ先に向かわなければならなかったのだが,
自分自身フランス語がままならないこと,
そして,空港でも緊張が走るこのパリの空気に,
疲労感を倍増させながらも,
「んまぁ,なんとかなるだろう」
そう思い,タクシーに乗り込んだ。
タクシーの車窓から見える景色は,
中心地に向かうにつれて,
自分の中にあるパリの思い出の色を濃くさせた。
「そうそう,パリはこうだった」。
そう思っているうちに,
抱えていた緊張感が段々と薄れていくような気がして,
ふと我に返ると,
ホームステイ先に着いていた。
そこは,ひと言で言えば,
豪華そのもの。
そして,ここが,
たった1週間だけど,私のパリの部屋。
あまりにも素敵で,
今までの疲れが吹き飛んだような気がした。
そんな舞い上がった気分が,
「すべてフランス語の環境,何とかなるかもしれない」
という,根拠もない自信を後押しした。
