圧倒的“鴨”推し 1 | 村崎庵・ヒロシの純情な感情

村崎庵・ヒロシの純情な感情

宮城県塩竈市の「そば処村崎庵」という蕎麦屋を経営しています。
Twitterなどでは書ききれない、商品説明だったりお店の事を徒然なるまま綴ります。

鴨肉について《苦手意識編》

 当店【村崎庵】は、『圧倒的“鴨”推し』を店舗のキャッチフレーズに掲げ、展開しております。

 そして、今回はそんな鴨肉をもっと沢山の人に食べていただきたく、自身が思う事を書きます。

 まず、鴨肉に苦手意識のある方に是非食べて欲しい。特に若い人より、どちらかというと50代以上の人。理由は、苦手意識のある人が多いから。私の父も最初はそうだった。でも今は普通に鴨ざるを食べる。なぜ苦手意識があったのか…

ズバリ言う!

クセを感じる“本物”を食べていたから。

 「高いものは絶対」「本物は素晴らしい」といった、いわゆる“本物志向”だった時、

『鴨=真鴨』だったのではないか。

 よく聞くのは

「高級でなかなか食べる機会なかったから」

「臭みがなぁ」など…

しかし!現代の主流は合鴨!

決して高級という程の価格ではなく、さらには臭みも少ない。

 そして蕎麦のつゆ的に考えれば、大事なのは肉といより脂。鴨ざるを食べるリピーターでも、肉を食べない人もいる。

「鴨のだしが好きなの」

要は脂。それほど、鴨の脂には旨味がある!

 そして、合鴨と言えど、種類や産地によりかなりジューシー感に差がある。焼く工程で、かための物もあれば、グリルパンの溝を埋める勢いで脂が跳ねる物もある。何種か試して料理にあった物を見つけるのもまた調理する側としての仕事。

 さらな鴨肉はヘルシーらしい。まあ、その話は次回。

 さあ、鴨の旨味たっぷりの『鴨ざる』『鴨南蛮』を是非!