ちょっと前に大学の同級生が集まった時に出た相続の話し。

やり取りさせていただいているブロガーさんのマチズモ machismoの話しを読んでこの友人の家族の事を書こうと思った。



同級生は、東京生まれ。

地方に住む母方のお祖父さんが亡くなり、その相続の話し。

地方の山間部。

財産は、自宅、畑や少しの山林。幾らかの預貯金。墓地は、山の中。誰のとちなのか?なんて思っていたそうだ。

相続税が生じる額では無かった。不動産の価値はいくらでもないだろう。


お母さんは、兄2人と妹2人の5人きょうだい。

お祖父さんの相続が兄達だけで終わっていたと言うのだ。


もともと、その地域、代々男性しか相続しないと言う。それが普通。下手したら、長男が独り占め。


法律は?遺言は?


お祖母さんも相続から外され、息子2人だけで終わったと言う。


訃報は近所に知らされたにも関わらず、

都内に住む友人のお母さんと妹達が訃報を知らされたのは、通夜到着に間に合わない時間だったと言う。かろうじて葬儀には、間に合ったそうだ。


友人のお母さんは、田舎の古い考えが嫌で高校卒業後、東京で就職し、その後、自力で夜間の大学に行ったそうだ。素晴らしい女性だ。


兄弟は、大学卒だ。


お祖母さんは、長男と同居。

金銭的に困る暮らしはしていないが、夫の相続に関わらず、どれだけの預貯金が有るのかわからなかったと言う。お祖母さんには、それが当たり前の生き方なのだ。


友人は、お母さんが田舎に寄り付かなかった為、田舎の親族とは付き合いが無い。

この相続は、お母さんが唯一、付き合いのある親戚から聞かされたと言う。

三姉妹、兄達が独り占めした財産を欲しいとも思わない。お母さんの面倒を最後までしっかり見てくれるならそれで良いと言う。

田舎から都会に出た三姉妹は、さっぱりしたものだ。


しかし、相続に必要な書類、誰が作成したのだろうか?

遺産分割協議書。有印文書偽造は、相続権を失う事も有る。


田舎の銀行や郵便局、皆、顔馴染みだろう。何とでもなってしまうとしたら、コンプライアンスもセキュリティも何も無い。


友人は言う。

お母さんは、自分が味わった女性蔑視を子供達にも味合わせたくない。だから、田舎との付き合いは、最小限にした。女性蔑視とは縁が無い男性と結婚したと言う。友人のお父さんは、良く出来た方だ。



以前も同級生から同じ様な話しを聞いた。彼女の家族は、地方の資産家だが、女性達は相続には関われないと言う。


今は、2025年。

でも、こんな男女差別や男尊女卑がいまだにあるのだ。