- ランキングが上位大学やアイビーリーグやセブンシスターズ(名門女子大7校、今は、正確には男女共学の大学もあるのでセブンではない)なら、更に母校に愛情を持つし、努力を惜しまない。寄付金は所得控除対象となるので節税にはなるが、母校への愛情や誇りが一番だろう。卒業生に著名人も多い。
- 私が半分くらい通ったアメリカの私立学校、幼稚園〜高校。財政難はなかったけれど、代々、子息が入学している一族が莫大な寄付をして広いキャンパスへの引越し、校舎の建て替えが有った。卒業生に連絡が来た。歴史ある校名がその一族の名に変わると聞いて最初はガッカリしたけれど、寄付額を知り、多くがどうぞどうぞとなった。日本では、その寄付額は聞かない話しだ。日本では、母校の大学名が入った衣類を着る人はイベントの時くらいしか見かけない。でも、アメリカでは、母校のトレーナーやTシャツを着る人を良く見かける。大学関係者によって成り立つ郊外の町も有り、町の人達は、卒業生でなくても応援する。
寄付に関する4年前の記事、参考まで。
.com/national-jurist-magazine/penn-laws-new-name-bombs-so-penn-law-back-now/
アメリカは、寄付や隣人を助ける精神が強い。
私は、アメリカでの半年の学費は、成績が考慮され、無料。寮費は、後述の通り。
大学院は、授業料は奨学金を貰えたり、勤務先からの出資も有り、自費の部分はほとんど無かった。
大学の時は、寮でRA、レジデントアシスタントと言う学生をサポートするスタッフになる事で寮費がほぼ無料になった。
英語がネイティブでない国から、特に日本人学生をサポートするRAに選定された。RAになるには、面接や成績など厳しい選定基準があった。
他にも家庭の経済状況が厳しいけれど、優秀な学生は、食堂のアルバイトを週に何時間と言う様な条件付きで奨学金を貰ったりも有る。
私は、初回の大学院では、学費はほぼ奨学金だったが、日本語教授の助手のアルバイトをする事により、寮でかかる費用が更に全額が免除になった。
TA teaching assistantと呼ばれる。
これも日本語が出来れば良い訳でなく、厳しい基準があった。幸い、教授との相性も良かった。
自分の勉強が忙しいのに自分の専門では無い日本語の講義のアシスタントは、学生からの問い合わせなども有り、かなりきつかったけれど、その教授とは今もお付き合いが続いている。あの時の経験は、宝物だ。
その後、勤務先からの要請で大学院での勉強が二回有った。その時も奨学金と勤務先からの出資だった。
結局、私は、自費で高い学費を満額払わずして何度かのアメリカでの大学、大学院生活を経験出来た。
その分、髪の毛振り乱し、本当にしっかり学んだと自信を持って言える。
そんな経験から、自分が社会人として収入に余裕が出来てからは、お世話になった大学への寄付は毎年欠かさない。
学費を用意出来ない事で勉学を諦める優秀な学生を1人でも助けられたら嬉しい。
勿論、日本の母校にも寄付は忘れない。
アメリカ、色々問題は有りながらも、奨学金の多さは、日本の富裕層OBも見習うべきだと思う。
こう言う事には、懐が非常に深い人達は、多いのだ。
アメリカ出張中。仕事の合間に大学院生達にスピーチをする機会があったのでこれを書く事にした。
私は、日本の大学生活の内、アメリカの大学生活を経験したくて半年間、アメリカの大学にいた。その後、アメリカの大学院で何度か勉強した。
日本とアメリカの大学の違いは、色々有るけれど、今回は寄付の話し。
アメリカでは、卒業生からの寄付がかなりの資金源。富裕層からの寄付は、図書館や研究所を丸ごと寄付なんて事も有る。
私立大学は、州や国の補助金に加え、卒業生からの寄付は、重要な資金源。寄付収入が学費収入に次ぐ重要な収入源とも言われる。富裕層からの大口寄付は、国際的競争力のアップに重要だし、奨学金の原資も潤沢となる。
卒業生は、母校との繋がりが強く、イベントやボランティアに積極的に参加する人が多く、母校の発展に貢献する。
