アメリカで過ごした年末年始。


若い時に付き合っていたアメリカ人男性とは、その後は良き友人。


え?別れた人と思う方もいるでしょうが、友人として付き合いが続く事も有るのです。


彼とは、似た仕事をしつつ、海外を行ったり来たり。大学院に戻ったりでなかなか同じ場所にいなかった。

でも、結婚しなかった一番の理由は、彼がゲイだと思ったからだ。


彼の家族は、ユダヤ系。

早い時期にヨーロッパからアメリカに移住し、ナチスの迫害から逃れてヨーロッパから逃れて来たユダヤ人を助け、ユダヤ人コミュニティに尽力した。


ユダヤ人に同性愛を否定するものは無いと思う。聖書の時代にも多様性は有ったはずだ。

でも、結婚し、子供を産み育てるのは、それが在り方なのだろう。


彼の家族は、世俗的には生きているけれど、お祭りや安息日には家族が集まる。

彼は、東京生活でもお祭りや安息日には、良く礼拝堂に行っていた。

礼拝堂は一種の社交場、ビジネスの情報交換の場でもある。


彼の遠いご先祖様は、宗教的に特別な役目の家の人だ。今でも守っている。

祖父母や両親は、子供達に縛る事は無く、自分のやりたい方向に進みなさいと言っていた。


両親がリタイアを考え出したのを機に彼は、お父さんの法律事務所を引き継ぐ準備のため、アメリカに帰国した。

東京でも仕事が有るし、日本大好きな彼は、度々、東京に戻ってくる。

生まれる場所を間違えたのでは無いかと思ってしまう。


私が今回のアメリカ滞在から日本に戻る前、彼の実家の安息日の食事に呼ばれた。


彼と私が結婚したら嬉しいと言ってくれたおじいちゃん、おばあちゃんはもう居ない😢

私を長年、あたたかく迎えてくれるW家の人々は、家族同然。


食事が終わり、お茶の時間。

彼の両親、おじさん、妹家族、親戚やいとこ達もいた。


彼がグラス🥂を鳴らした。

私は、わかった。


彼が大事な人達を前に同性愛者だと伝えたのだ。

私が声をかける前に彼からわかってたよね?と言われた。やはり、私は彼の姉の様な気分だ。


葛藤があったのだと言う。

後世に残したい宗教的な家の役目。

自分が本当に同性愛なのかの確信、

家族がガッカリするのではないかの不安、、、


私は、同性愛で有る事を人に言う必要は無いと思う。

でも、大事な家族に知ってもらいたいと言う彼の気持ちは良くわかる。

きっと家族も前からわかっていたと思う。


彼の後悔、

愛するおじいちゃん、おばあちゃんが生きている間に伝えられなかった事。

その後悔をお父さん、お母さんに繰り返したくなかったのだそう。

とても優しい安息日だった。


私の今の職場は、彼が私を推薦して引き抜いてくれ転職した。

人を引き抜くと言う事は、時にはその仕事振りで自分の立場も危うくなる場合も有る。信頼関係有っての話しだ。

彼は私に与えられた大切な宝物🎁

幸せでいて欲しいと心から願っている。


おわり


追伸 

この内容は、本人に承諾とってから書きました。


アメリカ、アイダホ州で認められていた同性婚が反対されるかの見出しアメリカのニュースでちらっと見ました。

時代に逆行。