アメリカ東海岸滞在中。
カリフォルニアの火災のニュースに時間が割かれている。惨状に悲しくなる。
母の姉夫婦がカリフォルニアに住んでいる。今回の火災現場からはかなり離れており、今までも山火事の影響を受けた事は、無い。
夫婦で乗馬🏇が好きで農場が出来るくらいの敷地に建つ家。
夫婦に言わせると火災の心配は無いと言いつつも、井戸を掘り、池にはいつも水を貯めているが、温暖化の影響か、敷地内を流れる川の水は、以前より減っていると言う。
シカゴにいる友人は、湖に面してセカンドハウスを持っているが、水打ち際に作ったボート乗り場、ここ数年水が減り続け、水打ち際が5メートル以上先になってしまい、ボート乗り場を延長したと言っていた。これも温暖化の影響の様だ。
ボート乗り場、いつまで使えるだろうかと言っている。
山火事の原因は、色々有れど、自然発生の原因は、何と言っても乾燥が良くない。
乾いた落ち葉同士の摩擦で火が付くと言うのだから、どこで発生してもおかしくない。そして風。
日本は、国土の7割近くが森林だと言うのに位置、地理や気候のおかげで強風も少なく、自然発生の山火事は、世界的にはダントツに低いのだそう。
そう言えば、日本ではキャンプの火や放火、山焼き以外に森林火災のニュースをほとんど聞いた事が無い。
アメリカで焼け落ちる家々の映像をみていて思うのは、大きな家があっという間に全焼してしまう事だ。
建築基準が甘くないか?と思ってしまう。
日本は、建築基準法と行政によるしばりがかなりあるけれど、アメリカは国内で統一された法令は無く、各地域の行政による。同じ州でも地域が違うと同じと言う事も無い。
アメリカには、3階建てや4階建、いや、5階建ての木造アパートが存在する。
いつだったか、木造の高層ビルの事業化も発表されていた。
5階建て木造アパート。
子沢山の人達が住む。
しかも傾斜地。
耐火、耐荷重大丈夫なのだろうか?
騒音もあるだろうけど、皆が賑やかだから気にならないのだろう。
結婚当初、夫が住んでいた戸建に私が引っ越した。
アメリカの戸建は、大体が木造。
広い地下室、リビング〜ダイニング、キッチンは、かなり広い。
モダンな外観と内装。
独身男性が好きそうな作りだった。
でも、作りがちゃちいのだ。
巨漢で無い私が歩いても2階や階段はミシミシ言っていた。
日本の家とは、明らかに違う。
大きな吹き抜けや窓があり、柱や壁面が少ない。火災になった時に燃える部分が少ないからあっと言う間に消失してしまいそうだと思ったし、地震の多い日本ではあり得ない作りだろう。
夫が購入したのは築10年の時だったから、アメリカでは新し目の家だった。
外観が豪華に見えても床がきしむ家、結構有ると言うか、普通に有ると感じる。
その後、2人の通勤に不便となり、家探しを始めた。私はラルフローレンのインテリアが似合う家に住みたかった。
夫は、国際線で旅する時もカバンも持たずに搭乗する人。
インテリアへのこだわりも無く、私の好みの家に早くに巡り会えた。
当時、築50年の木造家屋。
50年は驚く古さでは無い。
それくらいの家は、普通に不動産マーケットに有るアメリカ。
湿気の多い日本では考えられない。
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かつて著名人が長年所有していた家達。
築100年を過ぎても見事な佇まい。
最近の新築とは、重厚さが違う。
資産価値を落とさない、古い物を大事にする所有者の日々の努力の結果だ。
増築や改築をしていると思うが、通りから見える部分の変更は厳しいから、新築時とほぼ変わらない外観だろう。
下の写真の家、新しい住宅でもこう言うスタイルは良く有るが、玄関や窓周りは石の彫刻の飾りだ。
アメリカは、新築よりも手を加え、メンテナンスされた築年数の経った物件が人気だったりする。
昔の家は、しっかり建てられ、今では無い手作りの装飾や重厚さがある。
ガラス一枚とっても趣がある。
その後、買った今の家も築年数を経た家で過去のオーナーがメンテナンスをまめに重ねて来た結果が良く現れていた。
私達が住み始めて手入れが一番停滞してしまったかも😂
カリフォルニアの火災、余りにも広範囲で焼け落ちた家々の映像は、言葉にならない。
フォローしているブロガーさんもコメントされていたが、保険会社がどう出るかが日本とは異なる点だ。
アメリカの保険会社は、保険金支払却下が非常に多い。
最悪、保険会社が破産手続きに進む事も有る。
保険料払未払や未加入、払えなかった低所得者層もいるだろうし、災害が多発するカリフォルニアでは、保険会社が火災保険を引き受けなくなった場合も多いと言う。
ただ、救いもある。
インタビューに答える被災者たちが問われて、
家?
無くなっちゃったけど、また建てるさ!と言うアメリカ🇺🇸らしさが好きだ。
ただ、これは、建替が出来る層の話しではあるけれど、
早く鎮火する事を祈るばかりだ。


