私は、喫煙経験が無い。

家族、親戚見渡して喫煙者は居ないし、とにかく臭いが嫌い。


新卒で入社したアメリカ企業の日本支社。

人事総務や役員は日本人が多く、体質は日本企業的だった。

喫煙は、吸いたい放題。

喫煙室は小部屋で排煙設備が不足していた。

入社前は、そんな事はわかり様が無い。

私の周囲に喫煙者はおらず、喫煙室からかなり離れた席だったので悪臭に悩まされる事は無かった。ただ、薄まった副流煙が漂っていたかもしれない。


入社数ヶ月後、アメリカ本社から多数の役員が異動し、ヘビースモーカーの日本人役員達と入れ替わった。

新役員達は皆、非喫煙者。

そうなると物は言いやすい。

結果、喫煙室廃止。

喫煙に関して厳しいポリシーが配布された。辞めた人もいた。

その半年後から世界中の事務所で喫煙者の採用はやめた。


そこには数年いて、何度か転職したが、全て喫煙者を採用しないアメリカ企業だ。


日本企業勤務の友人達に聞くと喫煙に対して今でも緩い企業は多い様だ。

役員に喫煙者がいる、タバコは嗜好品だから制限は難しい、なんて回答だそうだ。

ある大企業の友人によると会長、社長共に自室に喫煙室があるそうだ。


日本で喫煙者の採用の可否は、法律の縛りは無い。

最近は、採用時点や入社時点で喫煙者を採用しない企業は増えて来たが、まだ少数。


アメリカでは喫煙者を採用について国全体の法律は無く、州による。

喫煙者が被る不利益に対して保護する州もあるが、、、

ただ、企業が喫煙者を採用しないポリシーは普及してきている。

誓約書を書かかせる、ニコチン検査の実施も耳にする。虚偽誓約には、不採用や解雇が待っている。

喫煙者の欠勤による損失、生産性低下、医療保険コスト増加など、喫煙者採用で発生するコストを排除したいのは当然の動きだ。

さて、今、滞在中のロンドン。

屋内禁煙🚭は、万歳だ。

ただ、屋外は、、、

理由は、屋外なら、煙から逃げる場所が有るからだそうだ。

歩きタバコも多い。

未成年者の喫煙率は高いと言う。


ロンドンの個人宅前。ネットから拝借写真。

自宅前でこんな事されたらたまりません。


禁煙場所でマナー違反は日本も同じ。

日本は、物陰でコソコソが多いけど、イギリス人は、隠れません😆

アメリカなら、通報されますね。


イギリスで2009年以降に生まれた人は、国内で一切、タバコを買えなくなる法律が可決されたが、それ以前に生まれた人は引き続きどうぞ。


厳しい面としては、タバコは日本みたいに陳列販売が出来ない。

しかも非常に高い。

店のカウンター等の扉付きの棚に置かれているらしい。

タバコを買いたい、銘柄を言うと出してくれるそうだ、

ブランド名の派手な印字はなく、病に侵された肺の写真のパッケージ。

こういうパッケージ、海外では良く見るけれど、日本は非常に遠慮がちだ。


と言う事で出張中、ビル内は喫煙者に悩まされる事無く快適。

でも、屋外の喫煙者は、自由。

厳しかったり甘かったりのイギリスの喫煙事情。


最後にまた日本のお話し。

仕事で時々使う都心の駅。

乗降客は多いのに改札から外への通路が少ない。非常に動線が悪い。

にも関わらず、改札から大通りに出る通路脇全てに喫煙所がある。


1箇所は、これ。

この小屋は、喫煙所。

右隣にピッタリと上下のエスカレーター。

喫煙所の排気設備が全てエスカレーター側に向いている。

長いエスカレーター、排気される臭気がもろに顔を直撃するので息を止める。髪や服に臭いが付く。仕方ないので急いで歩いて上り下り。

人数制限が有り、昼時や3時頃には行列が出来ている。

オフィスから出て来たワイシャツ姿の手ぶらのサラリーマン達。

駅前工事中につき、すぐ近くにはオフィスは無い。わざわざここまで来るには1分、2分では無いはず。良くも職場が許すと思う。


駅前の一番良い場所にある大きな喫煙所は、柵で囲っただけ。加熱式タバコ専用のはずが普通のタバコも平気で吸われている。


この駅、昔から喫煙マナーが悪い人達が集まる為、行政への苦情が絶えず、都の対応結果がこの喫煙所だそう。

都の危機管理能力が低過ぎる。


東海道新幹線に乗る機会が多々有る。

車内全面禁煙となり、喫煙室は災害時の物資倉庫になったそうだ。


隣席に喫煙者が来た場合、車掌さんに空席を聞いて必ず席を移る。

なぜなら、喫煙者の内臓、洋服に染みついたタバコの悪臭には耐えられない。