イギリス出身のご先祖様がいたり、

子供時代にイギリス生活経験がありますが、大人になってから知った事が沢山ありますね。


今回は、イギリスのイングランドに住む幼なじみの家族の葬儀について書いてみようと思います。

これは、あくまでも私の友人家族に関するもので、イギリス国内でも、宗教によっても違いますのでご理解下さい。


白人の家族。もともとイギリス国教会ではありますが、宗教とは、離れた家族です。


昨年の12月半ばに幼なじみのお父さんが亡くなりました。

その年末年始に私は、イギリスを3週間旅する予定でしたので余裕で葬儀に参列できると思っていました。


しかし!

葬儀が行われたのは、亡くなった日から6週間後で参列出来ませんでした。


イギリスでは、葬儀までは、時間がかかるのは知っていました。

ただ、それでも2週間も有ればと思っていましたが、、、


幼なじみのお父さんは、自宅で心臓発作で倒れ、救急車を呼びましたが、

救急車が到着するまで2時間。間に合いませんでした。


イギリスでは、日本の様に救急車がすぐ来てくれるのは、難しい様です。

来たとしても病院が混んでいる、医師不足等で診てもらえないなど、問題山積みの医療システム。

日本のある程度大きな街なら、いかに医療にかかりやすいかがわかります。


医師不足については、イギリスがEUに加盟しなかった事で外国から来ていた医師がイギリスから出なければいけなくなった事も大きな理由だそうです。


何故、葬儀まで6週間もかかったのでしょうか?

①役所による検死がある。

もともと、速やかにされないが、クリスマスが近かった為、検死官が休暇でいなかった。死亡証明が発行が年明けになった。


②検死されない為、葬儀の日程を全く決められなかった。


③やっと死亡証明が出ても葬儀場も休暇で休み。

再開しても待っていた方が沢山いて混んでいて、更に先になった。

お父さんは、宗教無しの葬儀を希望していたので、一般の葬儀場を希望していました。

④葬儀の日が決まる。

・参列者への招待状の発送。

・全てでは無いそうですが、招待状が無いと参列出来ない葬儀も多いそうです。

・故人が有名なスポーツ選手だったので写真やトロフィーの展示の準備。

・遠方の方もいるので参列者数のまとめに時間がかかった。

・司会者の選考にも時間がかかった。納得出来る方なかなか見つからなかったそうです。

・参列出来ない方々の為のライブ配信の準備などなど。

・葬儀社の作業がとにかく遅い。日本の葬儀社の様にテキパキなど期待出来ない。


ようやく、6週間後に葬儀が有りました。火葬され、葬儀場に併設の墓地に埋葬されました。

ライブ映像、私も日本で見る事が出来ました。


私は、海外生活で色々な葬儀に出た事がありますが、いくら休暇の季節をはさんだからと言って、こんなに時間がかかった葬儀は、初めてでした。


日本で葬儀場や火葬場が混んでいるからと時間がかかる場合もありますが、それでも1週間くらいではないでしょうか?


当然、亡くなってから時間が経過しているので葬儀の日に最後に顔を見てお別れは、出来ないのです。


これが、イギリス人全ての葬儀ではないですが、最後に驚いた事があります。

葬儀が始まる前、参列者が最前列に座る故人の家族に声をかけにきます。


私の家族、国際結婚だらけからか、皆とハグをします。

泣いている家族がいれば肩を抱いたりします。


葬儀のライブ映像の始まりから終わりまで故人の家族も参列者も誰もハグもなく、肩を抱く事も無く終了したのです。


故人の息子2人、孫1人がスピーチをしました。

最初は、イギリス人らしくユーモアあり、笑えるスピーチでしたが、最後は泣いていました。

席に戻った彼らをハグする家族、肩を抱く人は、おらず、まるで日本の葬儀に似たものを感じました。

時々、日本人とイギリス人が似ているところが多いと言われる一面かも知れません。


皆さん、イギリス在住の方、葬儀についてご存知でしたら、コメント下さい。


最後に、

イギリス人、普段からハグ余りしないかも、、、

そう言えば、この幼なじみとお兄さんとは、オムツをしていた時からの仲だけど、こちらが言わないとハグなかなかしないなーとふと思いました。

他の友人達も酔っ払わないとスキンシップ余り無いなーと今更思うのでした。