彼に謝ろうと決心した私は
その日の夜
どうやって謝ろうか
ずっと考えていた
部屋は分かけど
いきなり尋ねるわけにもいかない
色々悩んだ結果
朝のチェックアウトの時間
この時しかないと思った
次の日の朝
私は友人2人を置いて
先に準備をして
ロビーで待っていた
しばらくすると
彼が友人らしき人たちと一緒に
フロントの方へやってきた
昨日は暗くてあまり分からなかったが
ハッキリした顔立ち
とても優しそうな顔をした
でもどこか寂しげな笑顔をした男性だった
私は彼の方を見つめ
ホテルから出るのを待っていた
彼が来た!!
そう思った瞬間に
私は彼の前に飛び出していた
急に飛び出した私を見て
「どうかしましたか?」
と言われ
「あ、すいません」
と思わず言ってしまった
「大丈夫ですか?」
と彼が言った
「大丈夫です」
と私
「それじゃ」
「あ、はい」
行ってしまった…
何も言えなかった
焦った私は
彼を追いかけようとしたが
なぜか足が動かなかった
彼が歩いて行った方を見ながら
私は何だか不思議な気持ちになっていた
なんで何も言えなかったんだろう…
というよりも
私のことを覚えていなかったということに
なぜかショックを受けていた
酔っていたのだから当然のはずなのに
そんな気持ちになっている
自分自身に驚いた
そんなことを考えているうちに
友人がチェックを済ませ
私のところにやってきた
「ちゃんと言えたの?」
「うん…ダメだった」
「そっか…」
友人が気を使ってくれて
私が気にしないように明るくふるまってくれた
私の性格をよく知っている2人は
私がちゃんと謝れなかったことを
気にしているに違いないと思い
彼を誘い出して
食事をしようと提案してくれた
後日
彼を含めた3人で会うことになった
約束の当日
少し早く着いた私は
仕事のメールや電話をしながら
待っていた
そのうち
彼が一人でやってきた
「すいません、お待たせしました!」
「いいえ!あの…」
私が何か言おうとすると
「あ、さえちゃんが来れなくなったみたいで」
さえちゃんとは私の友人
「あ、そうなんですか」
どうしよう…
いきなりよく知らない人と
食事に行くことになってしまった
「あの、せっかくだし何か食べに行きませんか?」
彼が言った
「あ、はい」
よくわからないまま
2人で食事に行くことになった
どうしよう…
急に緊張してきた
ただ謝りたいだけと思っていたのに
2人で行くなんて予定外
そんなことを考えているうちに
お店についてしまった
続きはまた書きます
読んで頂き有難うございました