本来、シリンダーの研磨は内燃機屋にやってもらうか、ペーパーで油研ぎするのが一般的ですが、内燃機屋だと精度は良いですが、やはり値段的に高いですよね(笑)
それにレースをする訳では無いので、1/100単位での研磨は必要無いですよね。削りすぎは禁物ですが…(汗
精密研磨は不必要だとしても、やはりある程度の真円度は求められますよね。
楕円に削ると圧縮漏れの原因になります。
その点、手作業での研磨作業は危険ですよね。
ですが、電動又はエアードリルに差し込んで使えるシリンダーホーニングというものがあります。
上の3つのブレードに砥石があり、バネの力で砥石がシリンダー内面に均一に当たるようになっています。
クラッチのセンタースプリングを押し込むように、スプリングのテンションを高めてやると砥石が、シリンダー内面に当たる力を無段階で調節できるようになってます。
ちなみに、これはブレーキシリンダーホーニングで、エンジンシリンダーホーニングでは無いんですよね(笑)
なぜかというと、エンジンシリンダーホーニングだと原付のシリンダーに入らないからです。
普通、50~100cc程の原付のシリンダーのボア径は、40~60mmぐらいです。
しかし、エンジンシリンダーホーニングだと50mm~でして…
ブレーキシリンダーホーニングだと、32~89mmと丁度良かったので購入しました。
いきなり本番は危険な予感がするので、試験的に例の抱き付いてる、89ccボアアップシリンダーで試してみます。
ホーニング施工前ですが、カーボンやら汚れが残ってます。これでも、結構、灯油で頑張って洗ったんですよ(笑)
そして、上下に往復研磨しました。
すると…
Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
すげぇー
新品みたい(笑)黒い線状の傷はおそらく、抱き付いた痕でしょう。
シリンダー内面は、手で触って分かるような段付きは無いので、ピストンリングさえ新品に交換すればまだ使えそうです。
シリンダーホーニング。結構使えるかも…


