9月14日にAbsolute Blue(池袋のライブハウス)で行われた、JINO's School of Music「音楽ビジネスクラス」のオープンキャンパスへ行ってきました♪
TALK SESSION with ドラム科講師 岸田 容男
> 講師:近藤隆久(ベースマガジンプロデューサー)
> ゲスト:岸田容男
前回のレポはこちら
この前回のレポは8000文字。
読んで頂ければ分かるんですが、海外での武者修行の様子や、海外と日本との違いとか、お二人の熱量を伝えるべく、愛てんこ盛りでレポしています。
で、今回ですよ。
今回も今回とて、めちゃめちゃ勉強になったんです。
近藤さんもツイートされている通り、ちょっと…みんな…これが無料ってえらいことだから!大サービスすぎるから!聞いて~!って感じだったんです。(近藤さんはそんな風に書いてないw)
https://twitter.com/konsun/status/1172745762712608768
だから、14日にトークセッションから帰宅して、ズガガガガガって岸田さんのお話を入力したんです。
録音を聞かなくても文字起こしレベルで書けるぐらい面白かったので。
でも、なんかこのままアップするのは違うなぁ~と寝かせること約10日。
さっき、ハッと違和感の正体が判明しました。
これ授業じゃん。
そうなんですよ。
前回のJINOさんと原さんのトークセッションは、エピソードや精神論が中心。
音楽を仕事にするための覚悟とか姿勢がお二人のパワーと共に伝わってきて、それをどう生かすかは自分次第…みたいな。
だから私もお二人から受けた熱量をそのまま届けたくて、熱い長文でレポしました。
でも今回の岸田さんのお話は、もうこれ完全に授業だわと。
こんなに具体的かつ役に立つお話を全部書いてしまうのはダメだと。
これは有料で聞くか、せめて今回みたいな大サービスな無料オープンキャンパスに来ないと。
…と、そう気づいたんです。
つまり、それぐらいめっちゃめちゃ勉強になりました。
せめて目次っぽく紹介しますね。
・ドラムス単体としての魅力とバンド全体の役割のバランス
・タイム感とポケット
・(他の楽器と違って)感性やセンスよりフィジカルも含めた基礎の奏法を学ぶことが第一歩
・時代によって目まぐるしく変わる環境に合わせる(今の方がシビア)
・ライブハウスとドームでは演奏のポイントが違う
…これぐらいなら授業内容を漏らしたことにならないかな。
エピソードトークもありました。
某有名ドラマーのローディーをしていた頃、リハで代わりに叩くことになって、超ビッグミュージシャンと急に演奏することになったとか。
伊藤広規さんのスクールで叩いた時に聴いた授業内容が、今になって「そういうことか」と腑に落ちたとか。
その時に青山純さんっぽく叩いてたとか。
エピソードトークも面白いんですけど、岸田さんはけっこうサラッと話されるんですね。
なんていうんだろう…「俺のことはいいんですよ。それよりドラムはね(キラキラ)」みたいな。
掘ったら色々出てきそうなのに、掘らせてくれないというかドラムのことを話したいみたいな。
そういう自然な揺るがなさとかマイペースさが、まさに(私が思う)ドラマーって感じでした。
でね、特筆すべきはむしろ近藤さんなんですよ。
あくまでも私が勝手に感じたことなんですけど、岸田さんはこういう↑感じじゃないですか。
近藤さんがエピソードトークとか精神論とか仕事の得方とかにシフトしようとフワッと誘導するんですけど、岸田さんはサラッと答えて「それでドラムはね(キラキラ)」って戻す。
普通のインタビュアーとか司会者だったらちょっと焦って軌道修正しそうなところですが、近藤さんは岸田さんに合わせるんですよ。
無理してテーマに戻さない。
だからこそ、岸田さんにしか聞けない、岸田さんにしか話せない、貴重なトークになったんだと思います。
特にすごいなぁと思ったのは、かなり早めに質疑応答コーナーにしたこと。
このオープンキャンパスの半分ぐらいは、客席と岸田さんの受け答えの時間でした。
これも勝手に私が感じたことなんですが、岸田さんが近藤さんとの会話中に何度も「…ということを教えていきたいんです」って仰ってたんですね。
それを近藤さんが察して、ステージ→客席の一方行なトークじゃなくて、岸田さんが直接教えられる質疑応答の時間を多めに(早めに)取ったんじゃないかなぁなんて。
またこの質疑応答コーナーが超良かったんですよ。
なんていうか、現場で訊きたいけど訊けないことって分かります?
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」って言いますけど、だからといって素直に現場で訊いたらめんどくさいヤツとか思われるのもイヤだなぁと思ってなかなか訊けないこと…みたいな。
例えば、ボーカルがテンポアップしたい時はどうするかとか。(このビミョーなめんどくささは分かる人だけ分かってもらえればいいです…)
そういうことを、岸田さんがものすごく分かりやすく具体的に教えてくれるんです。
質問してくれた生徒さん、ありがとうございました。
ステージ上だけのトークセッションじゃなくて、客席も含めたトークセッションみたいで盛り上がりました。
さすが近藤さん。
だから、客席から「個性を伸ばすのは練習ですか?」って質問があった後、近藤さんが「ぼくみたいな凡人は個性も主張しないとなぁって悩むんですよ」みたいに仰った時はビックリしました。
インタビュー記事で近藤さんが訊き手の時、冒頭ですぐ分かるぐらい個性的なのに~!って。
ただの質問じゃなくて相手が訊いてほしいツボを押さえてたり、むしろ質問というより褒めてるだけだったり(それがいい)、乗せ方が上手いなぁと。
だからこれ、まさに岸田さんの仰った通りなんですよね。
「好きなことを頑張ってやりたいということがあればそれが個性になっているはず」って。
そういえば、この「音楽ビジネスクラス」の主役(講師)は近藤さんだったんですよね。
JINOさんや原さんや岸田さんはゲストですから。
…ということを忘れさせられてしまうオーラの消しっぷりも近藤さんの個性。
恐るべし…近藤さん。
逆に、近藤さんの本質を訊き出すようなイベントとかあったら面白そう。(ワクワク)
「ベースマガジンの購買層とベース業界の未来とベースヒーロー」とか。(ドキドキ)
最後に書きたかったのは、岸田さんの自己分析。
近藤さんが「どうやって仕事を得ているか」というような質問をして、岸田さんが「知り合いから話が来たりそのつながりでオーディションの機会があったり…」と言う話をした後、「最近はSNSで仕事の依頼が来ることも多い」と。
で、近藤さんが「岸田容男が選ばれるのはなぜか自己分析すると?」みたいな質問を。
そしたら岸田さんが「一緒にやってて楽しいからじゃないですか(笑)」と。
謙遜とも受けとれる答えですけど、近藤さんの言う通り「原点かもしれない」と私も思います。
岸田さんが「楽しくするために自分ではシビアに」、近藤さんが「演奏で不安を与えると楽しくできない」と仰ってたのも納得です。
今回も楽しかったし、勉強になりました。
そしてそして、こんなにすごい授業を無料で公開してくださった星川さん(日野賢二音楽スクールの代表)、ありがとうございました。
そんなJINO's School of Music(日野"JINO"賢二音楽スクール)では、生徒募集中~♪
※最新の内容はリンク先にてご確認ください
体験・説明会がライブとかセッションというのもイイですねぇ。
今回のオープンキャンパスもそうですが、ぜひ参加してほしいと思いました。
授業の様子はアメブロで更新されていて、雰囲気やコンセプトが伝わりますよ~。
余談になりますが、すっごく嬉しかったのでオマケの報告♪
前回のレポで、私のMDケース(録音機入れとして活用)と同じものを持っていると、近藤さんが話しかけてくれたことを書きました。
そしたら今回、持ってきてくださったんです~!
※右が近藤さんのもの
https://twitter.com/konsun/status/1173776445178429443
ベーマガ愛読者として雲の上の近藤さん…優しい…嬉しい!
近藤さん、岸田さん、星川さん、あの場にいて一緒に楽しんだ皆さん、ありがとうございました。
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ここまでお読み頂いてありがとうございました。
これからもレポを書いていけたらいいなぁと思っています。
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