茶道をされない方に「茶道ってどんなの?」ってたずねると
恐らく
お茶碗を回す
結構なお点前で
ですよね
お茶碗、確かに回します
では
なぜ回すのか
何回回すのか
基本の回し方は、《時計回りに90度を2回》です
左手にのせたお茶碗の向こう側(時計の12時)を右手で持ち、3時のところまで回します
もう一度12時から3時へ
これで180度回転しました
ちょうど自分の方に向いていた箇所が反対側へ移動したことになります
お茶を出していただいとき
絵が描いてあったり一番美しいところを客の方へ向けて下さっています
この美しいところがお茶碗の正面なのです
その美しい正面に敬意を払い、正面を避けて口をつけるためにお茶碗を回すのです
だから、2回回すこと、反対側へ回すこと、が大切なわけではありません
お茶碗に対する敬意、愛情です
お茶碗だけでなく、様々なお道具にも正面があります
普段の食器でも正面を意識して使うだけで、いつも以上に丁寧に扱えることができます
その心が大切なのです
普段使いにも心を寄せて
では、今日も心にお休みを
合掌