気分を落とす
必死でスキルを身に着け臨んだテストも不合格だった。
別の所も応募してすぐに採用見合わせが来た。
ミハエルの息がかかっているところは
そうなることが多いから落胆しなくていいと
いう。
しかし今日ソーメンをヘルパーさんが作ってくれた。
その時、若いころ実家の母親からもらった揖保の糸の
素麺だが、母親はたくさん新しいものをもらうのに
新しいものはあげられん!といってくれたのは
何年も前の虫食いの揖保の糸だった。
持つとボロボロと崩れる。
貧しい自活生活をしていたので、それでも
炭水化物源となるので食べたが、
銘柄品でもなんでもない素麺をいただいた時、
こんなに美味しいものかと感激したことがある。
いくら揖保の糸でも虫食いはまずい。
そんなことを思い出していたら、
そうした過去のミハエル色で染められていた
ことを思い出すだけで、あいつは喜んでつけあがって
私に影響を及ぼしてくるらしい。
仕事も断られるのは、ミハエルの影響下にある所だというせいも
あるが、私が嫌な過去の出来事を思い出すだけで、私に
マイナスの影響力として仕事に作用したのではないかという。
明るく前向きで未来しかみていないなら、多くの希望は叶うらしい。
夫は自分を酷い目に遭わせた父親のことなんか頭に片隅にもないと
キングが言っていた。
そう考えると私は過去のすべてを忘れて、未来にひたすら進まないと
開けてこないことになる。
ちょっと自分の努力が報われないと悲観する私は
すぐにミハエルが喜ぶ状態になる。
そして夫がなぜかイラついている時は、
私が返事をしないとか、気がよそに向けられているとかで
夫に気持ちを入れられないと夫がすぐに力を落とすことだ。
家族として全精力を傾けて相手にならないといけないようだ。
仕事に集中していたり、何かに気が向けないといけない時に
トイレなどで呼ばれて中断すると、なかなか全精力を夫に
向けるのは難しい時もある。
それをミハエルは狙っているという。
気がそぞろになることは夫には許されないのだ。
自分の精神改造をするのは難しいものだ。
