私の荷を全て背負う夫

 

一昨日の修行はきつかったようだ。

幽体になった私は意識がないので分からないのだが、

み使いのミーメですら、しんどかったと言っていたようだ。

そのミーメはかなり力が増したと聞く。

 

スーパー神霊獣たちだけは、喜んで付いてきたようだった。

昨日と今日の行で、スーパー超神霊獣になれるかどうかで、

それは私にかかっているようだ。

 

夫は修行の自分の疲れと私の疲れと両方で

かなり堪えているようだ。

その上に、ミハエルからの仕返しが強く

トイレが切羽詰まった行き方をされていた。

下痢もおこされて、激痛と体の重さとくるぶしの

呪術の影響で、なかなかトイレまで這って行けないのだ。

 

漏らされたりしている。

そんな辛い体でも、嘆くことなく弱音を吐くことなく

当然のように必死でこらえながら毎回トイレに行っている。

 

二人分の疲れを背負いながら、しかも力のいる介助をする

私を労わり、「ごめんな」と言っている。

 

私に来る悪霊の影響がすべて自分に来るように

私の見えない太いパイプを付けて、ミカ様も

切れないように繋いでくれているのだ。

 

私はお陰で苦痛からかなり解放されている。

でなければ、普通の生活は私は送れないところだった。

夫にはいくら感謝してもしきれないのだ。

 

なのに時々、トイレの介助が重いと文句を言いたくなるのだ。

それを聞くと夫は生きる意欲を失い、自分がいなければいいと

思って、また死んでいこうとするだろう。

 

恩知らずになってしまう私は、まだまだ心が弱い。

心に揺るがない力を大黒柱のように持たないといけないのだ。

 

そうすれば、そんな恩知らずで弱い私はいなくなる。

ミハエルはそれをさせまいと躍起になって隙を狙ってくる。

ちょっとした私の言動に付け込んで、総攻撃をかけようとしてくる。

 

私の言動で夫を殺させようとしているのだ。

 

何もかも私次第なのである。

夫は、ミハエルを葬り去ることと、私を支えることだけを

目的に生きているようだ。

 

毎日の激痛を仕事の準備にパソコンに向かうことで

気をそらししているので、終わるや否や気絶するのだ。

その痛みを私は少しは癒せるようになっている。

 

でも痛みを激しくさせるのも私だから、

なにをしていることやら・・・?

 

心を引き締め、修行に臨みたいと思う。