拷問の時間

 

今日は夫はディサービスに行っていたが、

指先や腕はかなりの痛みだったらしい。

 

だが帰宅してのち、もっと酷い拷問が起きた。

激痛でギャーと叫びながら気絶したのである。

ミカ様が憑依して代わりに痛みに耐えてくださった。

私は少しでもマシになるように痛みの箇所を

指圧するように指示されて介抱していた。

 

途中でトイレにも行かなくてはならず

夫を1度だけ頬を軽くたたいて正気にさせ

夫は激痛に耐え呻きながら体を引きずって行き

何度も悲鳴を上げてトイレを済ませて

リビングに戻るとまた気絶するを繰り返した。

 

ミハエルが入り「どうだ?思い知ったか?

お前も口数が減ってきたな?」と聞いてきた。

つまり夫から自由にされたいと思わないかという意味だ。

 

あまり相手にしないようにしたが、つい煽るような

口をきいて奴を怒らせてしまう私はかなりのバカだ。

 

そうしたことが、4時半くらいから9時過ぎまで続いた。

夫はまさに拷問の激痛に苦しみ続けている。

 

9時過ぎに遅い夕食を済ませ、

気分が紛れるならと、録画していた

動物番組を見た。

 

夫は番組を見て気を紛らわせて、笑ったり話したりしている。

夫は施設では施設の利用者さんたちのことを考えて談笑し

帰ったら私の顔色をうかがい気を使っている。

 

いつでも自分以外の人のことを考えていると

憑依したミカ様が言っておられた。

「こんな人はいませんよ。本当に凄い人です」

と感心しておられた。

 

いつも自分のことで精一杯の私とは随分違う。

すぐに気を滅入らせてしまう傾向がある私は

ミハエルに隙を与えてしまっている。

 

ミハエルなんかに「我が娘よ」と呼びかけられる

私はその程度の人間ということだ。

 

早く呪詛の影響から逃れ、新しい人間性を得る努力をしている。

しかし呪詛はきつい。私には眠気になって襲ってくるが

夫には拷問の激痛を与える。

 

しかしこんな事態から絶対に抜けだしてやる!