去年、ディープインパクトが安楽死させられたというニュースを見た時、私は
「え?安楽死?人間の都合か・・・」とがっかりした。競馬はよくわからない。馬は動物の中でも好きなほうだが、身近で目にする機会もほとんどない。ただ単純に、人間の勝手な都合で生かされたり殺されたりするのだなと憤った![]()
後日、縁あって馬主さんとお話する機会があった。
馬は立てないと弱る一方らしい。足の骨折だけでも人間と違い命に係わる問題らしい。
弱って食べれなくなりそして死に至る。
その過程でそれを世話する人間の人件費、餌代、医療費は莫大なものだという![]()
競走馬や乗馬、動物園などではふれあい広場なんかも設けられていて、それぞれがそれぞれの食いぶちをいわば自分たちで稼いでいるのだ。
その人は言った。
「動物を飼うという事は、その命の選択に責任を持つという事やと思うねんな。」と。
そして
「食べる事が本能やから食べられへんくなったらそれはサインやな。」と。
アキはもうほとんど食べない。咀嚼をするパワーがないのだ![]()
フードはふやかしても食べない。やわらかめのおやつも食べない。
唯一、チュールはペロペロして食べるが全部は無理だ。
呼べば反応するが、寝かせてくれと言っている。
「命に責任を持つ事」が反芻される。
安楽死はきっと永遠のテーマだろう。
生きてて欲しい。生きたいのだろう。それとも早く楽になりたいのかな。
この時ほど、会話をしたいと願う事はないだろう。
お前はどうしたい?どうしてほしい?と繰り返し問う。
いくつかブログを参考にさせてもらった。やはり最期の時まで一緒にいてほしいと願い看取ってきた人たちのブログでも、「頑張ったね。でも...」、「こんなにしんどそうな最期ならあの時もっと早く楽にしてあげたらよかったのかな」と、終わりのない葛藤を持ち続けるようだ。
いくらお互いに後悔のない選択をしたくても、どちらを選んでもきっと何かしら残る・・・。
だとしたらより後悔の少ない方を選ぼうとする。
14日、朝早くに点滴に向かった。病院までは30分![]()
しばらくして呼ばれた。点滴自体は10分くらいか。そして先生に聞いてみた。
「食べなくなったら、最悪安楽死とかも検討しないといけないんですか?」と。
「安楽死は・・・否定するわけではないんですが、撫でてあげたり、呼んであげたりするのはきっとアキちゃんにも伝わっていますし、ご飯が食べれなくなっても栄養入りの点滴をしてあげたりは出来るのでね。点滴で寿命を延ばす事は出来ないけど、少しでも楽に生活をさせてあげることはできるので、食べないから安楽死というよりは、なるべくいい状態を維持できるようにって考えてあげるほうがいいんではないでしょうか。呼吸に関しては、自宅でも酸素室のレンタルは出来るので導入してあげたら楽にはなると思いますし。」と言われた。
ですよね。いや、早速の話ではなく、ゆくゆく、最悪の選択肢として、心の準備として、お伺いしておいた方がいいかなと思ったんです![]()
「酸素室のレンタルはうちでも取り扱ってますし、ネットを調べれば民間でも取り扱いありますけど、よかったらパンフレットお渡ししましょうか?」と言われた。
それについては少し調べてあったので、もっと自分なりに詳しく調べたいと思いお断りした。
点滴をしたからといって劇的に呼吸が改善するわけではない。なぜなら、胸水の原因がわからないからだ。CT検査をしないので、腫瘤の種類がわからない。なので点滴に含まれる薬はどうしても様子見のいわば試験的なものになる![]()
帰ってからも安心はせずにアキの状態を観察する。
すると苦しみだした・・・。鳴きはしないが、四肢を伸ばして悶えているよう・・・。
病院に行ったタイミングそういう発作が起きれば即座に先生に確認がとれるがそうではないので、この後すぐに病院に連れていくかもしくは明日か、とりあえず先生に様子が分かるように少しの間だけ動画におさめ、アキをさすってあげる。1、2分でおさまりまた眠りについた。「点滴も飲み薬もあんま効果ないんかもなぁ」と思いつつ、様子をみる![]()
あと2日で盆休みも終わりだ。そうなると点滴も毎日は連れていってあげられない。出来れば明日までには何かしらの改善がみられるか、薬を変えたほうがいいかの判断ができれば少しは安心できるけど。
色んなことを考えながらアキの看病をした1日だった。