右矢印ネタバレなしのあらすじはこちらから♪

 

 

 

こちらの作品・・・

 

 

 

今年見た作品の中で一番の良作でした!!!!(2021年7月末現在)

 

 

 

 

 

前半までは若手俳優達の学園ファンタジードラマとして胸キュンしながらサクサクと見ていたのですが、

 

どんどん見進めるにつれ、これは案外深いドラマだぞとハッとする場面の連続で。

 

 

誰でも人生の主人公になることを夢見ている。

 

だけどそんな人生は誰にでも与えられるものではないようだ。

 

雑誌の表紙モデルをしたという うちの学校の女神を見ると、

面接官を前に流暢にスピーチをする隣の受験生を見ると、

競争者を退けてオーディションプログラムで優勝する人を見ると、

世界の主人公は私ではないのだという考えが時々押し寄せる。

私は誰かのために生きている小さな部品ではないか?

 

ここに、平凡な18歳の少女ウン・ダノがいる。

そしてそんなダノよりも見るに足りない少年がいる。

 

何ひとつ自由ではないマンガ「秘密」の世界の中で

貧相な設定に縛り付けられているふたり

 

時間と空間を超え決められた運命に逆らうにも関わらず

恋の中でくらいは主人公になりたい、

夢多き18歳のダノとハルの初恋死守大作戦!!

 

    ~公式ホームページ番組情報より~

 

 

 

 

 

自分がこの世界の主人公だと思っていたが、なんと引き立て役のエキストラだったダノ。

 

 

「あなたから取り戻してみせる。私の人生は私のものだから」

そう言って運命を変えようとするダノだったが、

 

 

「どこからどこまでが作家が描いたものだろう。私は誰だろう」

時折なにが本当の自分なのかわからなくなる。

 

 

 

「私は自由に生きたいだけです。食べたい時に食べたり、遊びたい時に遊んだり。人生を取り戻したいんです」

 

「私は主人公の同級生であなたの婚約者だけど、その前にダノなの」

 

 

ダノは決して漫画の主人公になりたいわけではなく、自分の人生を自分の意志で生きていきたい、そのために奔走するのでした。

 

 

 

 

 

社会で生きていく中でそれぞれがいろいろな肩書を持っていて、

 

それは誰かの娘であり、母であり、妻であり、

会社では誰かの部下であり、上司であり、

 

 

そんな肩書、つまり「設定」が増えていくにつれて、

自分の感情を押し殺したり、知らず知らずとその設定に合った生き方をしていることってあると思うんですね。

 

 

それでふと立ち止まったとき、

「あれ、私なにやってたんだっけ」「何のためにこんなことしてるんだっけ」って強烈な虚無感に襲われたり。

 

 

 

生きていくうえでその肩書が外せないにしても、

「だけどその前に私は私なんだ」

 

設定全てを変えることが出来ないにしても、

「私が私でいるためにこれだけは譲れない」

 

 

そういう大切なものは何か、

 

また誰もが他の誰かのための"部品"ではなく

自分自身のために大切な存在であること、

 

一方で、自分の人生の主人公になるには

自らが努力する必要があること、

 

 

そんなメッセージと共に背中を押してくれる作品だったと思います。

 

 

 

自分の人生を変えるという選択をしたダノ

 

ダノと共に新しく作り出す選択をしたハル

 

自分の意志でシナリオ通りの人生を選んだギョンやヨジュダ

 

舞台でもシャドーでも絶対的に自分を信じ続けたオナムジュ

 

 

 

どれが正解でどれが間違っているわけではない

 

 

頑張ったって変えられないことだってたくさんある

 

だけど全力で取り組んだことに後悔はないし

心の中でずっと残り続ける

 

そしていつかそれが自分でも気付かないところで

忘れかけた頃に実になることもある

 

 

 

結局ダノとハルは100%思い通りの結果にはならなくて「秘密」の世界では別れを迎えたけど、次の世界でまた出会うんだよね。

 

 

また新しい設定なんだけど、「秘密」の世界でのダノとハルも生き続けている

 

新しい世界でもまた顔も映らないようなエキストラだけど、ふたりの心が通じている

 

その事実だけで充分。とてもいいエンディングの迎え方でした。

 

 

次の世界では「秘密」でエキストラだったセミが主人公で、

絶対的ヒーローだったオナムジュがモブキャラになっていたのもおもしろい。

 

今の世界が絶対ではない、次がどうなるかなんて誰にもわからないんだというような意味にも感じた。

 

 

セリフに"余白"があって、何度も繰り返し見れば見るほど深みを感じられる

 

だからと言って決して重苦しくなく、胸キュンも盛りだくさん

 

この塩梅が絶妙で、ただの学園モノの枠に収まるにはもったいない!

 

心があたたかくなる、とてもいいドラマでした。

 

 

ハル役のロウン氏、

このきゅっと上がった口角が本当に可愛くて、

 

ビー玉みたいに大きくてクリクリなお目目に吸い込まれそうになる

 

あまり喜怒哀楽が激しくない役柄がゆえに、このビジュアルがより引き立っていたよね。

 

ビジュアルだけでなく、表情演技もわざとらしくなくとっても上手。魅了されました。

 

 

 

なんと言ってもダノ役のキム・ヘユンちゃん

彼女の演技力がこのドラマを支えたといっても過言ではない!!!

 

泣いて笑ってふざけて愛嬌ふりまいて、コロコロ変わる表情は天才的。

今後の活躍が楽しみな女優さんです。

 

 

キム・ヘユンちゃんとロウンは同い年だそうで、

メイキング映像を見るとふたりでたくさん話し合って作品を作り上げていて、

そんな一生懸命さが作品にも反映されていたからこそ、ぐっと感情移入できたのかな。

 

現実では♡にならないふたりの関係性もとっても微笑ましい!

 

 

久々のヒット作、

 

ただの学園モノと高を括らずに、多くの人に見てほしい良作です!

 

 

 

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