ハルキストなんて言われると、腹立たしいのですが。
まぁ、この年代ですので村上春樹の小説は、
新刊が出れば 条件反射で発売日に買っちゃうわけです。
海辺のカフカひとつとっても、このザマ。
随分、印税として貢いでます。

決して大きくない我が家の本棚にカフカだけで こんなに場所をしめているわけでして。
ときどき、バカじゃないかと思うのです。
お風呂の中で読むから、厚さは倍に膨らんでるしね。
これだけ読み込んでりゃ、台詞もそれなりに頭の中に残っているので、

舞台を見ても、台詞がすらすらでてきちゃったりする場面も。
というわけで、蜷川さんが海辺のカフカを演出すると聞いた2年前
チケットを撮りそこねて泣く泣く諦めましたが、今回はきっちりGET。
背表紙さえも村上春樹作品を読んだことがないダンナちゃんと行ってきました。
あの難解な、読めば読む程迷宮の入り込む ストーリーが
見事なまでに美しくまとまっていまして
前半は惚れ惚れ。
後半は、ちょいちょい端折り過ぎだろうというところもありましたが、
全てが非現実的なまでに美しいところも、いかにもな世界観。
宮沢りえちゃんの凛とした美しさが、ほんとハンパない。
切ない余韻が残る、素晴らしい舞台でした。
予習ゼロで挑んだダンナちゃんも、きちんとストーリーをおさえていました。
素晴らしい理解力。
ナカタさんとホシノ君の出会いを削ってはダメでしょうって思うけどね。
ここは、帰りに焼き鳥食べながら解説してあげましてん。