主役はダンナちゃんのはずなのに、私のほうががっつり楽しんでしまって、主役を奪いそうな勢いだわ。
13時からチェックインできるお宿ですが、駅前で一杯やっていたら宿への到着は14時過ぎちゃいました。てへっ。
そこから、大風呂とお部屋の露天風呂を楽しんで、待ってましたのお夕飯。

お夕飯処は落ち着いた個室になっていましてね。

谷川沿いで、川の流れの音が心地いい。

靄がかかる景色に、少しずつ夜の帳が降りて行きます。

お部屋には、囲炉裏があって、コレがお夕飯も朝ご飯も大活躍。
東京に比べて肌寒い谷川、6月とはいえ炭火の暖かみがちょうどいいくらい。

今回の宿泊プランには、こちらの大吟醸の日本酒1合瓶がついています。
って、もちろんですが、この1合で済む訳もなく、

利き酒セットやら、

冷や酒やらをお願いしちゃうわけです。

酒菜は、左奥から時計回りに、
雲丹と蕨の湯葉巻き
稚鮎焼き蓼酢浸し、五三竹の木の芽焼き
蚕豆唐墨まぶし
スナック隠元の豆乳浸し
煮穴子の笹巻き寿司
どれも これも、日本酒万歳って食材です。

お椀は、油目の葛打ちに蕗と茗荷の笹切り、新牛蒡、干し子など。
油目のコッテリ感が、しっかりした出汁の風味と良く合うこと。
久しぶりに溜め息が出るような美味しいお椀でした。

お造りは、本鮪、鰹の炙り、平目。
たまり醤油と梅ポン酢が添えられていました。

焼き物は選べましてね、私は山女の塩焼きを。
ダンナちゃんは、青森産の天然本升の木の芽焼き。
ん~、ダンナちゃんのほうが美味しかったなぁ。
もちろん、山女も美味しかったけど。♪

焼き物も選べまして。
こちらはダンナちゃんも私も揃って上州黒毛和牛。
他に、麦豚と鮹と帆立の酒盗焼きが選べました。
やっぱり、この品揃えだったら迷わず和牛に惹かれちゃいますよね。

炭焼と違って石焼だと、ササッと炙ってというわけには行かず、我が家としてはウェルダンな焼き加減ですが、霜降りの脂がシッカリ閉じ込められて、噛む度に肉汁が溢れ出ます。
あぁぁ、もう3枚くらい食いたいよぉ。

酢の物は、じゅんさいとトマト、独活、蓮根、海老を土佐酢で。
最近、じゅんさいが大好きでして。
大人の味ですわな。

器も、ひとつひとつ とっても素敵。
これは、有田焼のようです。

蒸し物は、鮑の酒煎りとお茄子のオランダ煮、クレソンにトロミ餡がかかっています。
鮑も軟らかく、何より餡が絶品。
個室のおかげで、最後にお皿をペロリと舐めてしまいました。

お食事は、筍とグリーンピースの炊き込みご飯に上州ちぎりっこ汁。
お汁は、すいとん状のものが「ちぎりっこ」なんだそうで。均等の大きさに切りそろえられた人参や大根、椎茸などのお野菜がたっぷり。

デザートは、玉露抹茶アイスと佐藤錦をぜんざい風に。
デザートを食べ終わった頃に、食事処の個室の電気が急に消えちゃいまして、真っ暗に。
ん?
遅くまで飲んでたから、間違えて消されちゃったかな?「『蛍の光』とか流れちゃったりして」なんて思う間もなく、お部屋を担当いただいた女性スタッフが、蝋燭の明かりとともに登場。

そして、ダンナちゃんのお誕生日のお祝いに利用させていただく旨をお伝えしたら、なんと
ケーキがサービスで。
手頃な大きさのブルーベリーのシフォンケーキ。
一緒に、HPPY BIRTHDAYの歌を歌ってくださいました。
ダンナちゃん、ちょっと照れくさそうだけど、素敵なサプライズ。
こうした派手なサービスだけではなくて、食事の進み具合に合わせた料理の出し方やお料理の説明など。
きめ細かい心遣いが随所に感じられるお夕食でした。
いやぁ、この宿を選んだ私、デカシタぞ!