銭湯の2階に、何やら肉塊がぶる下がる店を発見。
イタリア国旗もはためいており、イタリア料理屋さんらしい。
ときどき通る道なのに、今まで気づかなかったなぁ。
外から覗いて厨房をフロアを行き来している40代後半から50歳くらいのオジサマが、どうみても美味しそうなものを作りそうな雰囲気をかもしだしていました。
18:00からのようなので、少し時間をつぶして、ちょうど開店と同時くらいに入店。
全席予約が入っているけれど、20:30までならお席を準備できますって。
そりゃ、よろしくお願いしますわよ。

ちなみに、私たちの後の予約なしの方々は断られてしまってました。
ラッキー。
席に着くと、例のオジサマが見たことない野菜が載った皿と肉塊とソーセージた載った皿を持っていらっしゃいました。
「このお野菜は、ローマの冬の名物のお野菜で、プンタレッラと言います」とのこと。
日本では宮城で生産されているとのことで、下ごしらえの仕方などを説明いただき、アンチョビ・ガーリックのソースをかけてお出ししますって。
アンチョビ・ガーリックの一言で、オーダー決定。

チコリ科の植物ということで、ソフトな白菜の芯のような歯ごたえと、少し苦みがあります。
ソースとの相性が抜群。
で、オジサマのお手元のソーセージは、ご自分のレシピで特別に作ってもらってるんですって。そして、ハモン・イベリコのような足状のカタマリ肉を薄く削いで提供する沖縄のパイン豚の生ハムに至っては、「これね、僕が作ったの」って。
作ったのって、ハムをですか~~~?
このハムを入れていただいて、

生ハムの盛り合わせ
パイン豚の生ハムは、脂身が結構あるんですが、全く気にならない。
塩味もちょうど白ワインに合うんだな。

先っぽのフラスコみたいなのは、この部分ででキャンタージュができるんですって。
そして、グラス1杯を均等に注ぐことができるんだそうな。
ペルソヴィーノと言うんだそうです。
家に1つあってもいいかな。赤ワインをでキャンタージュするときによいかも。
何もかも美味しくて、すっかりがっついてしまい、半分くらい食べ進めたあとのピザ

カラブレーゼとマリナーラのハーフ
二人客には、サイズを小さくしたりピザならハーフ&ハーフにするなど、心遣いがうれしいですね。

トリッパのトマト煮込み
トリッパの歯ごたえが抜群。
ゴムにたいになっちゃってるお店や、スカスカなスポンジみたいになってるお店、よく見ますが、こちらの歯ごたえとプリプリ感、モツっぽい味、とてもおいしいの~~~。

シーフードのフリット
鮹、帆立、海老、ブロッコリなどが、カラッと揚がっています。
脂っこさを感じません。
高校生の頃、初めてイタリア行ったときに食べたカラマリのフリットが忘れられない美味しさだったんだけど、ここのもなかなかです。
私が高校生頃って、実は結構昔な訳で、当時はスパゲティはケチャップで炒めたナポリタンとか、ママーのミートソースとかしかなかったのよね。だから、初めてのイタリア旅行に食べた料理はカルチャーショックだったの。
その頃から考えると、日本のイタリア料理文化って、すごく発展したのよね。
珍しいお野菜が多いなと思ったら、オジサマは実家が農家なんですって。
だから、お野菜にはこだわりがあるんでしょうね。
農業に携わる方々が抱える高齢化や後継者の問題など、少しお話させていただきました。
旅行などには出られないし、気候によって大きな影響を受ける大変なお仕事ですよね。
こうした方たちのおかげで、私たちは美味しいお野菜やお米が食べられるんです。
つねに感謝していただかなくてはなと、改めて感じました。
今度は、予約を入れて伺おうと思います。