昔受けた批判のはなし |  しむらねこ・地域猫

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 猫ボランティアの地域猫活動日記。
 東京・板橋区志村坂上をママチャリで東奔西走。
 失敗しながら成長するのだ!

猫ボラを始めた当初に、

いきなりくじけそうになったことがある。

 

ある人から、痛烈に批判されたのだ。

 

近所のある場所にいる野良猫たちを、

捕獲機を何台も用意してちょっと大掛かりなTNRをしたときのこと。

通りすがりの女性から、声を掛けられ、励まされ、

その場で寄付金もいただいた。

初めての支援者だったので、とても嬉しかった。

 

その場所では複数の猫を捕獲し、手術を行うことができた。

寄付金は手術代にあてた。

 

しかし後日、その女性からこんなふうにメッセージが来た。

「あなたの行ったTNRで、エサをやる人が減ってしまった。

そのせいで野良猫たちが飢えている」

 

その場所は、大通りに面していたので、複数のエサやりさんがいた。

毎日来るエサやりさんが数人に、通りすがりに可哀想に思い、エサを置いて行く

おじさんやおばさん。

毎日来るエサやりさんは、私は3人把握していたが、

それ以外は把握しきれなかった。

 

そのため、捕獲のとき、

「猫が増えないように、○日に捕獲して手術するので、一時的にエサをやらないでください」

というチラシを貼ったのだが、

そのチラシのせいで、エサをやる人が委縮して、来なくなってしまったと主張するのだ。

 

私は困惑して、毎日行くエサやりさんに電話で聞いてみた。

ちゃんと毎日行ってくれている。

 

が、その他大勢の通りすがりの人たちが、

捕獲時のチラシを見て、エサやりをやめ、

エサの量が減ってしまったことは考えられる。

 

しかし、チラシを貼らなければ捕獲は成功しない。

どうすればよかったというのか。

 

「気になるなら、エサやりに行ってみてはどうですか?」

と言うと、

「私は育児でそんな時間はない。あなたに責任があるのだから、あなたがエサやりをすべきだ」

と言う。

「ガリガリに痩せてしまった茶トラがいる。かわいそうだ」

 

私がエサやりをすべきという理屈には納得できなかったが、

気になったので、ちょくちょく現場に行ってみた。

確かに、茶トラが痩せてしまっている。

エサをやったが、口を付けない。ウエットを与えてみても、食べない。

つまり、病気か何かで食欲がなくなってしまっているのだ。

 

「あの茶トラにエサをやってみましたが、口を付けません。

エサが足りないのではなく、具合が悪いのだと思います」

と伝えると、

「あなたにはもう話すことはありません」

と告げられた。

その人とはそれっきりだ。

 

最初の支援者から、縁を切られてしまった。ショックだった。

その後しばらくは落ち込んだ。

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

いま考えると、あの女性の言っていることは無茶苦茶だったと思う。

冷静に考えれば、エサが不足しているのではないことは納得できたはず。

自分がエサやりをするという意欲もなかった。すべてを猫ボラにおっかぶせようとしていた。

 

あの女性は、あの茶トラが痩せていっているのに何もできないことに腹を立てていたのかな。

いまは、そう考えることができる。

が、当時はただ混乱し、理解を得られないことに失望した。

あのときの痛みが、最近やっと癒えたと感じる。

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

猫ボラやっていると、人から批判されることもままありますね。

猫が嫌いな人からも、猫が好きな人からも。

すべての人の理解を得ることはできないし。

 

だけど、私が手出しをしなかったら、

確実に増えていた現場や、野良猫になるしかなかった子猫たちがいる。

それは、確かに私の功績だ。

何もしない人に、言われる筋合いはない。(エラそうですみません)

 

なので・・・

全国の猫ボラさんも、いわれのないこと言われても、

気にせずに…といわれても気になっちゃうと思いますが、

いつか癒えることを信じて、がんばりましょー ( ̄▽ ̄)ノ