およそ5年半ぶりにシンガポールに行ってきました。
目的の一つが銀行口座名を結婚後の苗字に変更することだったのですが、多くのシンガポール人(中国系)は結婚しようがしまいが苗字を変えることはないので、銀行での手続きに少し手間取ってしまいました。
それでも、レアケースであろうがてきぱきと段取りを進めるあたりはさすがシンガポール。中国とは違うな、とうなってしまいました。

他にも、

・電車の乗り降り
・ファーストフード店での順番待ち
・観光地での写真撮影(人が写真を撮ろうとする瞬間はその前を通るのを避けるor待ってあげる)

という場面で、マナーがしっかり守られているなと強く感じました。

住んでいた当時は日本に比べると全然なってない!なんて憤慨していたのですが、すっかり中国基準になった今の私にとっては、彼らの秩序正しさがとてもまぶしく映りました。


それにしても、たった5年半でここまで変わったかーーとびっくりしました。
街中では明らかにシンガポール人が話す中国語とは異なる、正しい中国語があちこちで聞こえてきました。
単純労働者、観光客、富裕層。どの層をとっても、中国大陸からたくさんの人が押し寄せていることが伺えました。
彼らを原動力の一つとして、国の発展がさらに進んでいるのでしょう。
過去、シンガポールを離れる際、これから急激な発展はないだろうなー、なんて思っていたのですが、ところがどっこい、現在はバブルもバブル。週末のレストランやバーは予約がないと入れないと言うし、タクシーはOn Callじゃないとつかまらないという有様。見方によっては、上海よりバブルかもしれません。

今回面白かったのは、シンガポーリアンの元同僚と中国語で会話をしたことです。
当時は英語で会話をするのが当たり前、というかそれ以外の方法を考えたこともなかったので不思議な感じがしました。

5年半というのはあっという間で、でもその間に色々な変化があったんだなーと気づかされたこのたびの再訪でした。

$朗らかにいこう!~USCPA受験と中国生活~
ずいぶん久しぶりの日記となりますあせる

おかげさまで、働き始めて数ヶ月、毎日刺激的で楽しく過ごしています。
周りを見回すと本当に優秀な方ばかり。
中国人の同僚たちは、噂によると数校の限られた大学出身者。
日本でいう東大、京大、一橋、、、レベルです。
当たり前のように三か国語を話すので、つい楽をしようと日本語で話しかけてしまうのですが、なんとか中国語、どうしてもスッと出てこないなら英語に切り替えたりしています。

地方私大卒、数年主婦をしていた私がなんでここにいるんだろう?
採用者の決断の裏に何があるんだ?
と、しばしば思います。
ただ、専門家集団では、自分の仕事に対しては責任を持って取り組むものの、全体の利益を考える人が少なく、なかなかまとまらない現象がよく起きます。(組織というよりもいわば個人事業主の集まりなので、しょうがないのかもしれませんが、、、)
情報共有した方がお互いにとってメリットあるのに!と、何度ため息ついたことか、、、。
そういったときに、プライドなんぞない私がちょろちょろ動いて、ふわ~っとみんなを固めていく、そんな働きができたらいいのかな?と思っています。
自分の存在意義はそこにあるのかなーと。
もちろん与えられた仕事をするのは前提で、上記の役割を頭の中に入れておきたいと思います。


話は変わりますが、先日会社の日本人同士で食事をしたときのこと。
会計士の他にどんな資格を持っているか?で盛り上がりました。

出てきた答え
・乙四(乙4危険物取扱者)
・旅行業務取扱主任者資格
・交通誘導警備業務資格
・アロマテラピー検定1級

乙四とアロマの方は同一人物の男性で、中国に住んでいる間に「基礎国家点心師」(小龍包とか水餃子とかを作る国家資格)を取りたいのだそうです。ちなみにT大出身。

資格マニアというわけではなく、人生をすごく楽しんでいる。
人生をより豊かにするために、知りたいことには首をつっこんでみる、というタイプが周りにはとても多いです。

頭の良い人は努力をしなくてもできるんだと思っていたのですが、きっとそうではないということがわかり始めました。
間近で見てみると、小さな間違いや失敗をすることに対してはあまり恐れていない。
ただ、そこから原因を突き止めて、発生した現象を理解する能力はとても優れているなと思います。
あと、私が考えていたのとは全く逆で、努力することを厭わない。
そもそも、努力することを煩わしいことだとか、避けたいことだという発想はない。
これは、成功体験があるからこそなのかもしれないですね。

最近あえて書くこともないかな、と思っていたのですが、やっぱり書き始めると止まらないものですね・笑

今、個人的に新しい構想があって、ブログのタイトルなども変えるかもしれません。
でも、できるだけ書くことは続けていきたいと思っています。
そんなわけで、これからもどうぞよろしくお願いします!!
日本留学直前の教え子と、チャットをしていて突然言われました。

「僕は日本に行くのが楽しみですが、右翼がとても怖いです。」


最近の中国の報道では、何かにつけて日本右翼って文字を見かけます。
まるで彼らがいつも町中をうろうろして、大声でわめきちらし、中華系の人やものに危害を加えているかのような報道。


確かに怖いかもしれないけど、ああいう人たちはなかなか見かけないよ。

そう伝えると、
「え!?」
という驚きの返事が返ってきました。

こっちのほうが「えっ!?」です。

日本や日本人のことが大好きで、日本で勉強したくて、どう考えても日本びいきな彼です。
そんな彼ですら、冷静に報道を見ることができていません。


と、こんな偉そうなことを言っている私ですが、結局同じ状態だということがわかりました。


私:「先週は危険だったのでほとんど家にいました。ただちょっと家を出てみると、周りの人たちはいつも通り親切だし、何も変わりはありませんでした。」

こんな私に返ってきたメッセージは

「それはそうですよ。デモなんてやってるのごく一部ですから」

スケールが違うから、一部っていってもすごいんですけど・・・けど、日本の報道を見ているうちに、すべての中国人が怒り心頭。日本人だってバレたら集団で襲い掛かってくるかも!?なんてえらい被害妄想に陥っていました。
不安なときはどんどんネガティブに考えるし、客観的な思考ができないんですよね。

デモ期間中の情報を整理してみたら(といっても中国在住者のブログを読む程度ですがあせる)、多くの人が「うちの周辺はいつも通り」と書いている。

大手マスコミのセンセーショナルな報道は真実。
だけど、あれだけが真実だというのはあまりにも偏りすぎだなと思いました。

人のふり見て我がふり直せ。このことを考えさせられた一日でした。
就職が決まりました。

いわゆるBig4の一つで働くのですが、現在就労ビザの手続き中。
これ、ちゃんと取れるのかなぁ・・・。

先日のデモで破壊行為を行った人たちは、続々と逮捕されています。
中国のネットでは、彼らの苗字・出身地・職業が出ているのですが、ほとんどが
「田舎出身かつ無職」の組み合わせ。
客観的には、外国人を働かせている場合か?と思います。
さすがに彼らと仕事がかぶって、直接的に職を奪っているとは言いがたいのですが、今の状況では難癖つけられてビザが下りないことも覚悟しています。

ま、そうなったらそうなったときに考えよう。
没办法!!(仕方ないの意)

↑は、中国人の口からあらゆるシチュエーションで聞く言葉です。
何があってもお上に従わざるをえない現実。
そんな日々を経験しているからこそ、人民の皆様にしみついた言葉であると思います。
ちなみに、私にとってもよく使う言葉の一つです。あせる
どうせ没办法だ・・・と思うと、無駄にイライラしないので慰めの言葉ともいえるかも・・・。

今日は久しぶりに大きなスーパーに行ったのですが、これと言って変わりなく。
それどころか、なんか色々話しかけられました。

「この甘栗おいしいよ~」とか、「あなたが買ったこのお魚、どうやって食べるの?」とか。

・・・・・・・・・・・はい。
誰も、私が日本人だってことに気づいていません。
日本人だって知ったら、あからさまに態度を変えてきたのかなー。うーーん。


一つ面白いことがありました。
ある人が、日本製の商品を大量に買っていました。
買いだめという言葉があてはまるくらいにです。

現在は、日本製品ボイコット運動が絶賛展開中。
そんな時になぜ???

考えられるのは、日本製品が販売停止になる前に、自分だけ独り占めしようって発想です。
愛国よりも自分のエゴが勝るタイプ!?(たいていの人はそんな気がするけど・・・)

ネット上でも、ボイコットしたいけど、かといって中国国産品は質が悪いし意外に高い!という声もちらほら。
ボイコット運動がいつまで続くか静観します。
誰かが購買意欲を見せたら、途端に欲しくなるのが人間の心理。
この運動は案外自壊するかもしれないし、何らかの力が働いてずっと継続していくかもしれないし・・・さてさて。
昨日から妹夫婦が遊びに来ています。
すごいタイミングで来たねと気の毒に思うのですが、こういう経験はなかなかできないので、忘れられない思い出になるでしょう。

おかげさまで、私の周辺はこれといって大事件はなく、いつも通りです。
一昨日はタクシーの運転手さんと色々な話で盛り上がり、最後には
「中国を怖がらないで。でもデモには気をつけるんだぞ!」
と心配された挙句、料金まで安くしてもらいました。

ただ、今までとは一風違った光景も見るようになりました。
前日とは違うタクシーに乗ったときのこと。
運転手さんに「なんだあれ?」と言われ、指差す車を見るとこんなステッカーが・・・・・

朗らかにいこう!~USCPA受験と中国生活~

おっちゃん、わたし日本人なんですけど!!(この運転手さんには、日本人であることは最後まで言いませんでした)

このステッカー、ただ単にメッセージを発するだけではなくて、日本車という理由だけで車を破壊されないよう、自己防御するための道具だと思います。
現に、私が見た車もメーカー名の上に貼っていました。

アイディア商品というか何と言うか・・・。

上記写真はタオバオから拝借しておりますが、面白いことを発見しました。
このお店の他のラインナップ↓

1、中国強(と書かれた)ステッカー
2、五星紅旗ステッカー
3、MITSU〇ISHIステッカー
4、ZOOM-ZOOMステッカー
5、キ〇ィちゃんステッカー


節操がなさすぎるよ!!

夜間外出を控えてと、領事館一斉速報が入ったばかり。
これを機に、タオバオで中国の愛国グッズについて調べてみました。

・・・もうなんというか、節操ないとか言うほうがバカみたい。

「日本製品ボイコット」って書かれたTシャツ売っているお店。
同時にこんなの売ってます。

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ドラちゃん!?
(でも耳ついてるしスカート穿いてる。なんで?)


「日本鬼子」って書かれたTシャツ売っているお店。
こんなのも扱ってます。


朗らかにいこう!~USCPA受験と中国生活~

もうね・・・・売れるものは良いものだ、を地で行っている感じ。
愛国主義者より、虎視眈々とビジネスチャンスを狙う、この国の商売人のしたたかさの方が怖いです。