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子どもの頃一番ワクワクした映画は?
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あれはまだ、地元を走る電車の窓が開いた頃の、もうずっとずっと昔の話である。
とにかく実験というものや言葉が大好きで、幼稚園の卒園アルバムの、将来なりたい職業に「博士」と書いてある私の将来の夢が少し具体的になり、薬剤師になる(もちろん母の影響であるが)とかいっていたころの話だ。
やっと字幕も読めるようになり、父に連れられて見に行ったのが、スターウォーズだった。
それはあまりに衝撃で、あまりにすごかった。
明らかに財を投じて「作られている」その圧倒的な物量感、そして「作られるはずのない」その幻想的な世界感、御伽噺か科学的なのかわからない理力をはじめとする様々な存在と法則。
何もかもが私の見てきた世界とは違った。
もはや、ろうそくを溶かして燃やしてみたり、色々なビー玉を転がして早い遅いを観察するレベルをはるかに凌駕するものが、その銀幕の上にはあった。いやたぶん、私はそれを実在として感じたのである。
帰りの電車では窓から手を出して、あの空とぶバイクとどっちが早いのだろう、というような話をしながら帰った。
そして、実験への情熱は、そのまま特撮への情熱と変わって行ったのである。
その頃はまだSFXなどという言葉はなく、学研や小学館の小さな子供向け文庫で特撮特集の本があったりして、それをあさるようにして読んだ。そしてそのまま特撮マニア --勿論、今の特撮マニアとは別のもの-- へとなっていった。
その後、県庁所在地のある町に出かけたときは、いつでもホビーショップによって、ミレニアムファルコン号のプラモデルを眺めたり、洋書のマンガをビニルの外からみてみたりして、結局は、小遣いもなく、買うこともできずに帰ってきていた。常にスターウォーズは憧れで、常に私の知っている中では最高の高みであった。
そうした生活の中で、日々せっせと双六をつくったり、迷路を書いたり、指輪物語にであったり、ウルトラクイズに統帥したり、そしてファミコンにで遊びながら、私は育っていくのであるが、その根底にあるのは常にスターウォーズだった。
高校生になる頃には、友人の家でBASICを叩いてみたり、学校のパソコンをつかって、簡単なゲームをつくってみたりしながら、すごしていた。しかしSFへの憧れは途切れることなく、ディックやら、ハインラインやらを読むようになっていた。
そしてある日、マイケルジャクソンのBlack or Whiteに出会う。
私の住む地方の夕方には、大変有名な情報番組があり、そのパーソナリティーが「このPVはビデオをとっておけ」という事を言った。そして特撮をすべて理解していたつもりの私が、まるで理解できない映像に出会う。
目の前で人の顔が換わって行くのである。今でこそ、それがごく初期のモーフィングという技術であることは一目瞭然であるものの、CGという世界を知らなかった私には衝撃的な映像であった。最終的に何回それを繰り返してみたかわからない。そして私はCGに興味を持つようになる。
それからしばらくはPVこそが映像の最高峰と思うようになった。実際に、当時のMTV向けのPVには、(主に広告として奇抜な映像をつくるために)莫大な金と新しい技術がつぎ込まれており、それは間違っていなかった。
そしてある日の深夜放送で、まるでみょうちくりんな映像に出会う。人間の上半身だけが高速で動いて、弾を避けるという、意味のわからない映像だった。明らかに私は「誰のPVだろう?ジャミロクワイ?」と思った。
しかしそれは映画だという。
最終的に私はマトリックスを劇場で6回見るハメになった。
そうして「生きるために」インターネットの世界に飛び込んだ。
その後、いろいろなモノを捨てて、私はゲームを作る事になった。
なんだろう。いろいろと書いてみて、良かったなあと思っている。
この仕事の山を越えてちょっとしたら、マッハGo!Go!でも見に行くか。
題材に感謝