Snow white ~さよなら 先生 -2ページ目

Snow white ~さよなら 先生

はじめまして 日記という形で、香川先生との出逢いから別れの3年半を回想させていただきます。 

このブログを読んでくださっている皆さまへ


お久しぶりです。

本当に ご無沙汰しています。

前回の更新をしたのが 9月19日…

今日は 11月14日です。

およそ2ヶ月もの間 この場所をほったらかしにしていた理由は

色々ありました。

環境・身の回りの変化や 体調のことなど色々…



私はもともと器用な方じゃなくて

色々なことを 並行して行うのには向いていないタイプなのは

自分でもよくわかっていたのですが

自分で思っていた以上に不器用な性分だったみたいです。

「そんなん 今ごろわかったん?」って

なんでも器用にこなすことの多かった先生に 

くすっと笑われそうですが

情けないくらいに 同時進行ができないんですよネ。



昔から私には


貧血や目まいがひどかった時期があったのですが

大人になってからは そんな兆候もあまり出ることが無くて

すっかり安心しきっていました。

それがここ最近 

また あの頃と同じような症状に悩まされるようになり

お医者さんに診てもらって 原因を調べたりもしました。

でも これと言って心配な数値が出るわけでなし

あまり無理をしないように とか

夜更かしとかしないで 規則正しい生活をする とか

うまくこの症状とつきあいながら 生活してゆく

このぐらいしか 今の私にはできないでいます。


そんなわけで (「わけ」は「わけ」でも「言い訳」みたいですが)

更新は滞り、コメントはろくに返さないし

いただいたメッセージにも なかなか返事ができなくて

本当にゴメンナサイ…



全然ケアができていない

草がぼうぼうに生えた庭のような状態の このおうち

『 Snow white ~さよなら先生 』 は 最初

香川先生と過ごして作ってきた 色々な想い出と

それをずっと忘れることのできない

自分自身の苦しい気持ちを

少しでも整理するためにはじめたブログでした。

(最近は 見事にほったらかしの状態で…)

書きはじめの頃は 香川先生のいろんなこと

優しくて素敵で 魅力的なところを

いっぱい書きたくて

毎日 複数の記事を更新していた時期もありました。

想い出がいっぱいで苦しくて あふれそうで

3年が経った今 改めて読み返してみると

そんな思いが 行間からいっぱいはみ出ているのがわかりました。



最近の 私の書く文章を読むと 

その頃と比べると 少し変化があるようだと

コメントやメッセージをいただくことがあります。

これは 私自身も思うことがあります。

自分でも うまく言えないのですが

(自分のことだからこそうまく表現できないのでしょうけれど)

ゆっくりではありますが

先生に対する想い

あの日 ある街であった一件の交通事故のこと

私たちの描いた未来図が 突然何の前ぶれもなく消えてしまったこと

それぞれに対する 色々な複雑な思い

それらが 向かう方向を変えてしまった訳ではないけれど

じわじわと 

初めの頃とは 何かが変わってきているのかもしれません。


香川先生が

今でも「大好きな香川先生」であることには変わりはなく

私自身が 新しい恋をみつけたという訳ではないのですが…




秋のはじまりの頃

こんな私のことを 好きだと言ってくださる方があらわれました。

とても誠実なお人柄なのは

それまでに面識があり 仕事上で関わることがあったので

充分すぎるぐらいわかっていました。

私にはもったいないような それは素敵な男性でした。

ですが私自身 この方のことを

ひとりの男性として意識したことは これ迄なかったので

驚くと同時に 悩みました。

素敵な方ですので この方に想いを寄せる女性も居て

色々考えさせられることがありました。

でも

様々な環境から 返事を長々と延ばすのも良くないと思い

結婚を前提にして お付き合いしてほしいという

その方からのご要望に対しては

丁重に お断りさせていただくことになりました。



とても誠実な方だと 常々思っていたのですが

(…すみません ここからは少し毒を吐きます)

それはどうやら うわべだけのものだったみたいです。

自分の想いに応えてもらえない という

悶々とした また憤懣やるかたない思いがあることを差し引いても

充分すぎるほどの罵詈雑言を その方からいただきました。

仕事上関わりのある方ですので それは今も変わらないでいますが

周囲に 理解のある方が多いということに

今の私は ずいぶん救われています。

まぁ 私自身が年を重ねたせいでしょうか

より図太くなって 

こんなことに動じることも無くなっただけなのでしょうけど ( ^^) _~~




…というような具合に

私の 「2009年 秋」は終わりの幕が近づいてきているようです。

この頃は毎年 秋が短くて

あっという間に冬がやってくるような印象があるのですが

少々あわただしいことの多かった この秋は

いつもより 長かったような気がします。

今年は 新型インフルエンザなるものが流行りをみせ

いつも以上に心配ごとが多くなりそうですが

どうか皆さま おからだには充分お気をつけくださいませ。

ペタやコメント、メッセージを

いつもありがとうございます。

こんなにいつもほったらかしで 本当にスミマセン m(__)m


広瀬 カナ より

天国の
香川 篤史さんへ

今でも大好きな あなたへ

9月もなかばが過ぎて
朝晩は ずいぶん冷たい風が吹くようになったよ。
虫の鳴き声とか 秋の気配を満喫してるよ。

プロ野球の試合も
それぞれ もう残すゲームが少なくなってきたよ。
あなたが大好きだった
『阪神タイガース』
今年は 不思議なゲームを作ってる。


あなたが応援していた頃に比べたら
強いチームにはなったんでしょうけど
(あの頃は5位や6位が指定席だったからネ)
本当に不思議なチーム

今年言えるのは

「さあ ここが大事なポイントになるゲームよ」

っていう日には 必ず負けるの…
誰も はじめから負けようと思って試合に臨んでるんじゃないこと
わかってはいるんだけど
こうも続くと ああまたなのねって ねえ…

あなたの写真に向かって話しかけてみた。


「なあ あっちゃん
阪神のこういうのって 昔っから?」

あなたが苦笑いしたような気がした。


「カナはまだ俄かファンやなぁ
大事なとこで負ける それが阪神の特徴や
それを見放したら 阪神ファン失格や
まだまだや 修行が足らんなぁカナは…」

そう言って あなたが笑っているような気がした。

春先から
私が注目してきた選手
背番号14番の 能見選手
ずいぶん逞しくなったのだけれど
今日は調子が悪かったのか
それとも疲労が蓄積しているのか
立ち上がりから あまりよくなかった

っていうか もろに『悪い時の』能見選手だった気がするなぁ。

「カナはああいうのんが好みなんかぁ?
俺とはちょっと路線が違うような気ぃするけど
そやなぁ
阪神にはあんまりおらん男前やなぁ

阪神顔の男前言うたら
そやなぁ 今で言うたら
鳥谷 これはミスタータイガースになりそうや

俺にそっくりやし
…こら なんやその視線はw」


一人で部屋のテレビで観戦していると
あなたが隣に居るような気がしたの。


何年経っても あなたを私は感じていたくて
あなたにそばに居て欲しくて
それは こんな季節だから
よけいにそういう気持ちが強くなるのかもしれない…



また 一か月ぶりの更新となりました。
ゆっくりにもほどがあります。
この間、コメントをくださった方

ペタをつけて見守ってくださった方 ありがとうございます。

私は 毎日元気に生活をしています。
日々仕事をしながら たまには帰りに飲みに行きながら
そして プロ野球の結果に一喜一憂しながらです。
(8月も終わりに近づき 残り試合も少なくなってきました)

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

その日の夜は やっぱり先生の声が聞きたくて
少し遅い時間に 
私は 先生の携帯に電話をしました。

何コール目かで 先生の声が聞こえました。

「カナ?」

「もしもし カナです。」

「カナ どうした? 何かあったんか?」

「ううん 何もないよ
・・・どうして?」


「そっかぁ
・・・なんかな カナの声に元気がないような気がしたんや
なんもないんやったら よかった。」


「・・・ありがと
今日な ちょっと思い出して・・・」


「ん? 思い出した?
・・・何を?」

「今日のうちな ずっと思い出しとったん
・・・あっちゃんのこと ずっと。」


「う~~ん

うれしいこと言うてくれるやないか カナ。」

「じゃから ・・・うち
夜になったら 絶対に電話しようって思たん。」



「そっかぁ 
あ この電話 俺からかけ直すよ
いったん切ってええか?
すぐに こっちからかけるしな
カナ 待っててな・・・」



こうやって 私が電話すると
いつも先生の方からかけ直すのは
私の携帯電話の料金を うちの親が払っているからで
先生は そういうお金を無駄遣いさせたくなかったのです。
こういう点においても 
先生は 実に頼もしい人でした。

私からかけた電話を いったん切ったあと
そう間をおかずに
私の携帯から 先生専用の着信音が鳴りだしました。

「はぁい。」

「カナちゃん?」

「そうですよぉ
・・・さっきの続きじゃけど 話してええ?」

「ええよ 続き聞かしてくれるか?」

「うん 
うちな 時々 あっちゃんの服を洗って干すじゃろ?
男の人がおる部屋じゃって
ひとり暮らしで 空き巣に狙われんように。」


「そうやったなぁ そうしといた方がええって
俺も 言うたことあるなぁ」


「それで 今日もお洗濯したんじゃ
今日 こっちすごく晴れてたからね
あっちゃんのシャツ干しとったら 
あっちゃんのこと 思い出してしもたん・・・」

「・・・そっかぁ
俺の どんなとこ思い出したん?」


「いろいろじゃ。」

「いろいろって どんなとこ?」

「い、いっぱいじゃ・・・」

「カナ そうやのうて
具体的に教えてくれんかい
・・・たとえば どんなとこ?」


「一緒にキッチンに立ったり
テレビ観たりした時のこと
それに いっぱいいろんなこと

もう 恥ずかしいっ!」


「恥ずかしいことを カナは思い出してんの?
どんなこと? 
もしかしたら 俺とエッチした時のことか?
・・・それやったら 俺と一緒やな。」


「ち ちがうのっ!
うちは えっちのことなんか・・・」


「カナ
そんなに恥ずかしがらんでもええよ
俺なんか そんなんいっつもやし。」


「・・・・」

「前にも 何回かカナには言うたことあると思うけど
本当のことや
俺はスケベやから カナのことよう思い浮かべるよ
いろんなカナのことを・・・」


「いろんな うちのこと?」

「そうや
カナにエッチ・スケベって思われても
それはほんまのことやから

男は みんなそういうもんや

カナと 離れてんのやから しゃあないんや。」


「なぁ あっちゃん?」

「なに?」

「今 髪の毛さわっとるじゃろ?」

「え!!」

「あっちゃんは 恥ずかしいてたまらん時
髪の毛さわるんよね?」

「あ あはは・・・
そうか?」


「うん あっちゃんはわかりやすいんじゃもん。」

「そうかぁ 俺そんなにわかりやすいか? 

でもな カナも一緒やで。」

「ええっ!」

「そんな驚かんでも・・・
俺はつい髪の毛さわるんがクセやけど
カナにもそういうのは ちゃあんとあるんやで。」


「そ、それってどんなん?」

「内緒や♪ 
でも サービスヒントをいっこだけ出したろかな~」


「もうっ 教えてくれてもええじゃろ?」

「そやからヒントな
ふたつあんねん カナのそういうしぐさ
いっこは 顔に出るもん
もういっこは 顔やのうて
そうやなぁ からだのどっかに出る… かな?」


「からだ? どっか?」

「そうや 顔に出る方はカナもわかってるやろ?」

「う~~ん
顔が 真っ赤になる?

そんなん みんなおんなじじゃ
目?  口?   鼻?
あっちゃん 結構これ難しいよ。」


「そっか 本人には案外わからんもんなんかな?
そしたら第2ヒントや
ほっぺに出る人が多いけど
カナの場合は面白いもんで 鼻やな。」


これでわかりました。

ムキになった時 私の鼻の頭が真っ赤になるのです。

「・・・鼻があこうなることじゃね?」

「そうや 鼻って言うたらもうわかるな?
カナの鼻の頭がぽうっと赤なって
なかなか可愛らしいんやこれが
ちっちゃい子どもみたいで ほんま可愛らしい。」


可愛らしいと言われても 子どものようと比喩されると
なんとも複雑な思いです。

「じゃあ もうひとつの方は?」

こっちから訊いてみましたが
先生からは なびく様子がありません。

「ダメダメ こっちは内緒や
俺だけ知ってりゃええことやから
こっちは 可愛いっていうよりは そやな
色気あんで~」


「もうっ 意地悪!」

「なんで俺が意地悪になる~?」

「教えてくれんのに そういうこと言うて
あっちゃんは 意地悪じゃ
でも えっちする時に関係あるんじゃろ?」


「あはは・・・」

「もうっ 笑うてごまかして~
あっちゃんは 
えっちが絡んだら たいてい意地悪じゃ。」


「なんで~~
俺はいつも優しいにしてるのになぁ
それは ごっつう心外やなぁ・・・」


「・・・」

「そやな
俺はちょっと 意地悪が過ぎる時があるな
・・・カナには そうしたくなるんや。」


「なんで?」

「なんでて カナ
それはその 男やったら自然なことやって。」


「なんで?」

「う~~ん
今度は俺がカナに意地悪されてるみたいやなぁ。」


「意地悪?
うちには いっつも意地悪なこと訊いてくるくせに。」


「あ、 今の声なんか色っぽかった
なんかええなぁ・・・
もう一回 言うて欲しいぐらいや。」


「もうっ またそういうこと言うっ!
もう一回きかせてって。」


「あはは
そっか あれが意地悪かぁ
しゃあないやんか
ええ声は 俺何回でも聞きたいしな。」

「もうっ!」

えっちの時 私の口からもれた声を
先生は 何回もくりかえし聞きたがることがあって
「なぁ さっきの声もう一回きかせて」
そう言うのでした。
耳元で 優しくささやかれると私には弱くて
先生の思うつぼにはまってしまうのでした。

「なぁ カナちゃん?
怒らんといて
男は 意地悪言いたい生き物なんやから
好きな女やから そうしたいだけ

な?」

しょうがないです。

私のしぐさに関する話から
えっちの話になってしまいました。
ドキドキしながら私は
先生としてきたことを 頭の中に思い描いているのでした。

大好きな先生 
優しくて 男らしくて
頼もしい先生・・・
先生と恋人同士になってから
私は 何度も先生に抱かれてきました。
その都度私は 
自分が女であることの幸せ 歓びを教えられました。

「・・・なんか 苦しいなってきた
カナが目の前におったら 
今この時点で押し倒しとるわ 俺。」


先生が ぼそっとこぼすのも可愛いです。

「あっちゃん・・・」

「男はな 案外単純にできてるんや
女の人は ゆるうに上昇していく感じやけど
男は ぐ~~んと急上昇や。」


ぐ~~んと急上昇 ということは
今頃・・・

「そしたら今 あっちゃんの・・・」

先生が大笑いをはじめました。

ひとしきり笑ったあとで 言葉を返してきました。

「そうや どないしてくれるんや
カナもそばにおらんのに 

こいつギンギンになってしもてるで。」

先生のした表現で その様子がリアルに伝わってきます。

「あっちゃんは 本当に元気じゃから・・・」

「・・・なぁ カナちゃん?」

猫なで声の先生が こういう時せがむことはひとつです。

「もう しょうがないなぁ
うちは 本当はこういうのは好きじゃないんよ
でも あっちゃんのことは好きじゃから・・・」

「ありがとな・・・
『ひとりでなんとかせえ』でもええんやけど
やっぱり
カナの声を聞きながらの方がええ。」




こんな時は 先生の願うことに応えてあげたい
そういう思いもあるのだけど
私自身にも 
先生と一緒に 気持ちよくなりたい
そんな思いが芽生えてくるのでした。
それは 
先生への想いと一緒に 胸からあふれそうでした。



「カナ 『あっちゃん好きハートって言うて。」
甘えっ子みたいな先生の声が 

電話越しでする 甘いトークタイムのはじまりでした。

お久しぶりです。

1ヶ月ぶりに ブログの記事を更新します。

この間、体調を崩していた訳ではなく

普通に毎日を過ごしていました。

ずっとブログの更新をしていなかった事で

心配してメッセージをくださった方々には

お詫びの言葉もありません。

あたたかいお言葉を たくさんいただき

本当にありがとうございます。




香川先生と私が過ごした 幸せな日々を

ここまで書き綴ってきて

もうすぐ

先生とお別れする時のことを 書くことになります。

正確には 記事の書きためをいくつかしていて

今 書きかけの状態の記事が

あの日のことです。

うまく書けなくて 

何度も何度も書き直して

書き直しを繰り返しているうちに

とても苦しくなって

この『記事を書く』画面を閉じてしまうことが

何回もありました。

それは

あの時 優しい先生の声が徐々にちいさくなっていって

ついには 何も聞こえなくなってしまったこと

思い出すと それは本当につらく悲しいことなのだけれど

先生が 突然の事故に遭うまでの

たくさんの幸せな想い出を書き綴るたびに

どうして このままの状態でいさせてくれなかったのか と

今 思っても仕方のない

やるせない思いで 私自身がんじがらめになってしまって

とても 苦しくなったからです。


あの日までに 先生が私とした約束や

電話越しで ふたりで話したことや

逢って話したり ふれあったこと

じかに私のそばで話してくれたこと

今でも 鮮明に覚えているこの記憶は

薄れることなく

それどころか 日々より鮮明になってきます。

それが苦しくて 怖くて

このブログを 更新することができませんでした。




「なあ あっちゃんのお誕生パーティー

うちとふたりでしよ。」


「ええよ カナがお祝いしてくれるんかぁ

そしたら 補習はちょっと早めに切り上げたろか・・・」


そう言って 私たちのお気に入りになったあのお店で

少し遅れて 先生の30歳のお誕生日を祝おうと

予約を入れた日は 皮肉にも

先生と 永遠の別れをする儀式

お葬式の日になりました。




もうすぐ あの日がきます。

篤史さんが 私のそばからいなくなった

あの 夏の日が・・・


1998年当時

私が1年あまり

ひとり暮らししていた部屋には

だんだん 先生が訪れたしるしが増えていました。

大きなトラッキーくんをはじめに

何本かの 黄色い応援メガホン

阪神ファンの先生は 

甲子園のゲームを見に来ることもあったので

そのあとうちに寄ると

こうして応援グッズを置いて帰るのです。

「また見にくるんじゃったら 持って帰ればええのに。」

私がそう言うと バツが悪そうに笑ったあと

「帰りは かさばるしなぁ

・・・それやったら買うなって言われそうやけど

応援には欠かせんしなぁ・・・」


たしかに メガホンはかさばります。

照れくさそうな先生の顔を見ていると

あまりキツイことを言うのも 可哀そうな気がします。

プロ野球観戦はともかく

私の顔を見るために 時間とお金の両方を使っている先生ですから。

「・・・きみの買い主さんは 本当に虎キチじゃねぇ」

部屋に掃除機をかけ終わったあとで

おおきなトラッキーの頭をなでたあと 

彼がもと居た場所

木の椅子の上に座らせながら ひとりごちました。

この子を連れて来た時の先生の格好が

今でも鮮明に思い出されます。

もし先生が 甲子園球場のそばに住んでいたなら

あの恰好で もっともっと球場に通いつめるはずです。


他には

先生の着替えが何組かありました。

これらは普段

女子学生のひとり暮らしと思われないように

時々 洗濯をして外に干します。

チェック柄の大きな綿シャツや

真っ白なTシャツやトランクスを

先生が来ることのない 晴れた朝にベランダに出て

ハンガーにかけて干していると

泣きそうになる時もあります。

先生がここに来て一緒に過ごした時間を

思い出してしまうからです。



私と話す時の 先生の表情

笑ったり 真剣な顔だったり

甘えたり 拗ねたふりをしたり

キスをする時の あのせつなそうな顔

色々な先生を思い出すと 胸がしめつけられそうになって

こんなことを思い出す自分が

どこまでも淫らに思えて 好きじゃなくなるのですが

普段は穏やかで優しい先生が

私のことを抱く時には 別の人みたいになることや

「カナ」と私の名前を呼ぶ 低くかすれた声

からだにあてられる 柔らかいくちびるや舌の感触が

こんな朝にも リアルに思い出されてきます。

自分の心臓の鼓動が どんどん激しくなってきて


それなのに

えっちの途中で 先生が私にささやいた色々なことが

思い出されてしまうのでした。

こんなにもドキドキする自分の心臓

先生に片想いをしていた時もそうでしたが

想いが伝わって 先生がそれを受け入れてくれて

恋人同士になってからも それは同じです。

「・・・こんなこと あっちゃんは思いもせんじゃろ・・・」

からだがほてってきて どうにも仕方ありません。

ゆうべはお風呂に入ってから寝たのですが

シャワーを浴びることにします。



洗濯を早々に済ませて バスルームに行き

着ているものを脱いで 鏡に向かうと

自分の胸から上が映っていました。

視線を自分の胸にやると また先生のことを思い出します。

「学校行くのに こんなんじゃダメじゃあ・・・」

バスタブの中に入って カーテンをしめて

シャワーの蛇口をひねり お湯を勢いよく出すと


淫らな気持ちをかき消すように 髪の毛を濡らしはじめるのでした。

でも 髪を洗っていて思い出すのは

先生と一緒にお風呂に入った時のことです。


先生のつけたしるしは

私の部屋の中だけでなく わたしのからだにも

そして私の心のなかにも たくさんついているのでした。

「忘れなさい 今は考えなくていいの」と自分に言い聞かせても

それは無理というもので

どんな時にも 常に心のなかにあって

また先生に抱きしめられたい 愛されたい

一緒にいたい

・・・今日の夜には 電話をして声を聞きたい

そう 思うのでした。