森に迷い込むみたいに
貴方の心に迷い込むの

白いお城は崩れて
跡形もない
残るのは瓦礫だけ

静かな森を抜ければ
貴方が笑ってる
木陰に立ちすくみながら
想い出すの

手を繋ぐみたいに
枝に触れる
誰もいない森で独り
私を癒すのは青色の花

木漏れ日の午後
蔦に絡まれ動けない蛇
人形の様な身体
囲われた自我

貴方の森に迷い込んだ
過去も未来もない
現在(いま)を生きる私は
何処にもいない