最初に診断された病院では治療できない、と言われて他の病院に行くことにした。

治療すると決めたわけではまだなく、セカンドオピニオン的な意味でも行ってみて下さい、と。

因みに声帯溝症というのは、難病らしい。

原因不明、治療法も未確立。
だから病院によって治療法も違うらしい。

最初に診断を受けて、いろんな想いがこみ上げてきた。
整理しきれず、とりあえず母と妹と夫に電話した。

妹に、
『手術したら治るねんて』
と言ったら
『へぇー、でも手術しいひんやろ?』
と当然のように返ってきた。
確かに、今のままでも身体としては健康に生きていけるのに、喉の手術というリスクをとるなんてありえない、と普通は思うのかもしれない。

母も、心配がやはり勝った感じだった。

でもそう言われて逆に心の中では、手術してでも治したい、という気持ちが固まった気がする。

声が出ないことでこれまで無意識に我慢していたことが、我慢しなくてよくなるかもしれない。
このままだと、社会的立場が弱くなったり、社交性が落ちたり、ジンワリと悪い方向に向かって行く気がする。

もしかしたら声のことを気にしないように気持ちを抑圧していたのかもしれない。

絵本を読んであげられるかもしれない。
会議で発言しても聞き返されなくなるかもしれない。
何の躊躇もなく人に話しかけられるようになるかもしれない。
プレゼンの機会が多い仕事も選択肢に入るかもしれない。

涙が止まらなかった。
私、辛かったんだね。