食事支援に関するケース検討
1.現状
利用者は通常食の摂取が可能であるが、一度に多量を口に入れる傾向があり、誤嚥リスクが高い。
現在は支援者が小分けにして提供し、見守り・介助を行うことで安全に食事をしている。
一方で、常時付き添いが必要となるため、支援負担が大きい状況である。
また、試験的に軟食(おかゆ等)で提供した際には、自力摂取が増え、支援量の軽減がみられた。
2.考えられる背景
- 幼少期からの食事習慣
- 「口いっぱいに食べる」ことによる感覚刺激や満足感
- 障害特性による食行動の偏り
- 咀嚼・嚥下機能の低下
などが要因として考えられる。
3.支援上の課題
(1)安全面
- 誤嚥
- 窒息
- 誤嚥性肺炎
のリスクがある。
(2)自立支援との両立
通常食では介助量が増える一方、
軟食等に調整することで、
本人が自分で食べられる機会が増える可能性がある。
「安全性」と「本人の自立・満足感」のどちらを重視するか、バランスが必要である。
4.今後の支援方針(案)
- 食事形態の再評価
- ST(言語聴覚士)や医療職との連携
- 一口量の視覚化
- 食具・食器の工夫
- 感覚面への代替アプローチ
- 段階的な自己摂取練習
を行いながら、
「安全に、できるだけ自分で食べられる方法」を検討していく。
このテーマは、障害福祉でかなり重要な「リスク管理」と「意思決定支援」の話につながります。
特に現場では、
- “絶対安全”を優先すると本人の自由が減る
- “自立優先”だけだと事故リスクが上がる