小学校コンクリート池再生事業
エグゼクティブサマリー
本事業は、使われなくなった小学校のコンクリート池を、生きものが集うビオトープとして再生し、児童の学びと地域の自然環境保全を両立することを目的としています。池の整備を通じて、子どもたちが身近な自然に触れ、探究的な学びや環境意識を育む機会を創出します。また、保護者や地域住民との協働により、地域に開かれた学校づくりと世代間交流の促進が期待されます。将来的には、学校の環境学習の拠点として継続的に活用される地域資源となることを目指します。
~学校ビオトープ整備事業 提案書~
1.事業名
「学校ビオトープ整備事業~コンクリート池を生きものが集う学びの場へ~」
2.事業の背景
本校には以前使用されていたコンクリート池がありますが、現在は利用されておらず、水辺環境としての機能を失っています。
近年、子どもたちが自然と触れ合う機会は減少しており、身近な生き物を観察したり、自然環境について学んだりする場が少なくなっています。
そこで、既存のコンクリート池を再生し、生き物が集まるビオトープとして整備することで、児童の学びの場であるとともに、地域の自然環境を守る拠点として活用したいと考えています。
3.事業の目的
(1)教育的目的
・自然体験を通じて児童の探究心を育む。
・理科、生活科、総合的な学習の時間に活用する。
・生物多様性や環境保全について学ぶ機会を創出する。
(2)環境的目的
・地域の生き物が生息できる環境を整備する。
・失われつつある身近な自然を学校内に再生する。
(3)地域的目的
・児童、保護者、地域住民が協働する活動の場をつくる。
・地域に開かれた学校づくりを推進する。
4.整備内容
・池の清掃、不要物の撤去
・防水確認および水質改善
・砂利、石、流木の設置
・水生植物の植栽
・生き物の隠れ場所づくり
・観察スペースの整備
・案内看板、生き物マップの設置
5.期待される効果
教育効果
・生き物の様子や季節ごとの変化を継続して観察し、絵や文章、写真を用いて観察記録にまとめることで、自然を見つめる力や気付きを深める。
・「なぜ増えたのか」「どうして姿が見えなくなったのか」などの疑問を友達と話し合い、自分の考えを発表する活動を通して、主体的・対話的で深い学びを実現する。
・池の環境をよりよくする方法を考え、調べたことを基に改善策を提案するなど、問題解決的な学習を通して探究する力を育む。
・生き物の世話や観察を継続し、命のつながりや生き物を大切にする気持ちを実感を伴って育てる。
環境効果
・生物多様性の保全
・地域の自然環境の再生
・環境保全意識の向上
地域効果
・地域交流の活性化
・学校への愛着の向上
・世代間交流の促進
6.学年別活用計画
【1・2年生】
身近な生き物や植物と親しむ。
【3・4年生】
季節の変化や生き物の成長を観察する。
【5・6年生】
生態系や環境問題について探究し、下級生へ発信する。
7.SDGsとの関連
■目標4「質の高い教育をみんなに」
■目標11「住み続けられるまちづくりを」
■目標13「気候変動に具体的な対策を」
■目標15「陸の豊かさも守ろう」
8.事業スケジュール(例)
6月 事業計画・清掃活動
7月 池の整備・植栽活動
8月 生き物導入・観察開始
9月~ 定期観察・学習活動
11月 成果発表会
3月 年間まとめ・次年度計画作成
9.将来ビジョン
本ビオトープを「学校の小さな自然公園」と位置づけ、児童・保護者・地域住民が自然を学び、守り、育てていく場として継続的に活用していく。
また、学校教育における環境学習の拠点として、世代を超えて親しまれる地域資源となることを目指す。
10.おわりに
使われなくなったコンクリート池を再生することは、単なる環境整備ではありません。
子どもたちが自然に親しみ、命の大切さを学び、地域とのつながりを深める「生きた教材」を創り出す取組です。
本事業へのご理解とご支援をお願い申し上げます。