誰よりもあなたが… 43 | すずの創作物語

誰よりもあなたが… 43

「いいよ」

その時思った。
壮介が好き…。やっぱり好き。どうしようもなく好き。
この気持ちをきっちり整理するために、もう一度キチンと気持ちを伝えよう。
明日会えるならその時。
「待ち合わせどこにする?」
私は思わず
「高校の駅!」
と言った。
笑いながらオッケーと言った壮介。
「じゃあ、オレ車で行くから、駅でな。」
そう約束して、一緒に電車に乗って帰った。
先に降りる私は、今度は笑って壮介を見送った。
明日、全部の整理をつける。キチンと壮介の顔を見て今までの気持ちを伝えたら、今度こそ何か変われる…そんな気がしていた。

翌日、待ち合わせの駅に行くと、壮介はすでに待っていた。
「どこ行く?」
私が聞くと、
「海でも行くか?」
季節外れの海。ゆっくり話せていいかも。

ハンドルを握る壮介。
高校の頃の壮介しか知らないから、横顔が妙に大人っぽく感じる。
なんだか変に緊張する。車を運転する壮介の隣に自分がいる。なんて幸せなんだろう。それが今日だけでも、私は充分幸せだ。

なんでこんなに好きなんだろう…。

海に着いた。
サーフィンをする人がちらほらいるだけの静かな海。
浜辺を散歩して、砂浜に腰を降ろした。