誰よりもあなたが… 34 | すずの創作物語

誰よりもあなたが… 34

「結構難しいねぇ」
教えてもらってもなかなか弾けるもんじゃない。「休憩!」
と弘人がベースを持ち上げて横に置く。
そのまま後ろから私を抱きしめた。
私は弘人の温もりを感じていた。
フッと後ろを振り返ると、弘人はそっとキスをした。
次は耳に、首筋に…
「はるか…」
「いいよ…」
弘人となら…そう思った。
私をそっとベッドに抱き上げて、弘人は何度もキスをした。
「はるか、もしかして、初めて?」
高校を卒業した春休み、何もかも忘れたくて、ヤケになってた私は、高校のクラブの先輩とよく遊んでいた。その先輩と途中までしたことはあったけど、最後までしたことはなかった。
私がそう言うと、
「大丈夫。怖くなったら言って。ムリしなくていいから。大事にするから…。」
弘人に触れられるたびに、体が反応する。弘人の動作1つ1つがすごく優しかった。最初、怖くて固まっていた私は、全部を弘人に委ねていた。
「はるか…めちゃくちゃ好きだよ。」
「私も弘人が好き。」
弘人はまた優しいキスをしながら、そっと私の中に入ってきた。
少しの痛みと、なんだか幸せな気持ち。
私たちは1つになった。
ベッドで弘人に抱きしめられているうちにふたりして眠っていた