誰よりもあなたが… 26 | すずの創作物語

誰よりもあなたが… 26

車のハンドルを握りながら、ちらっとこっちを見ながら話をする弘人くんは、いつもみんなとワイワイしてるときよりも大人っぽく見えた。

「はるかちゃんて、彼氏いるの?」
「いないよ~。いたら2人で出かけたりしないよ!?」
「そっか。前はいたんでしょ?」
一瞬よぎるあの人の顔。「いたよ…。高2まで。」
「ゴメン、聞かれたくないことだった?」
「え…なんで?」
「なんか、一瞬表情曇った気がしたから。」
「ううん。平気。もう…前の話だしね。」
「そう。」
私、そんなに表情変わった?よく見てるなぁ…。なんか変なところに感心してしまった。

色々話してるうちにあっという間に遊園地に到着。
「さあ、行くか!」
スッと弘人くんが手を差し出した。
照れたような顔で
「もし、イヤじゃなかったら…。」
一瞬ためらった。でも、せっかくだもん。楽しもう。
彼の手をとった。
弘人くんは、ニコッと笑って、私の手を引いて歩き出した。

いくつか乗り物に乗って、やっぱり一番目玉の絶叫マシン乗らないと!と並んだ。
「はるかちゃん、絶叫マシン平気?」
「怖いし叫ぶけど、苦手ではないよ?弘人くんは?」
「正直、乗れるけど、得意じゃない…」