誰よりもあなたが… 17 | すずの創作物語

誰よりもあなたが… 17

「はるか、オレさ…キャプテンになったよ」
「え…キャプテン?そっか~すごいね。壮介だったら、いいキャプテンになるよ!大変なこともいっぱいあるだろうけど、ガンバってね!」
「おう!」

壮介は頑張ってた。いいキャプテンになろうと、みんなを引っ張っていこうと。でも、後輩は個性豊かな人が多いらしくて、みんなをまとめるのにかなり苦労していた。
私のことを考える余裕はないようだった。
仕方ないとずっとガマンしていた。
私だって大変さは分かるつもりだから。
だから会えなくても、かまってもらえなくても、ずっとガマンしてた。
信じてた。

そのまま私たちは三年生になった。

絶対地区予選優勝。その使命に壮介は押し潰されそうなくらいプレッシャーを感じていたようだった。支えたかった。でも、壮介がドンドン遠くなってる気がした。
学校で会えば話したりはしてたけど、クラブが全てになってた壮介は、わざわざ私に時間を作ろうとはしなかった。

ある日、部室の前を通りかかったとき、立っている壮介の後ろ姿が見えた。

「壮…」
私は言葉を失った。
壮介は、バレー部の後輩のマネージャーの女の子を抱きしめてた…。

私に気付いた壮介は目を見開いた。