誰よりもあなたが… 14 | すずの創作物語

誰よりもあなたが… 14

ファーストフードで休憩して、帰ろうかとショッピングモールを出ようと出口まで来たとき、
「オレ、トイレ行ってくるわ。ここで待ってて」荷物を私の足元に置くと走ってまた中に入って行った。
しばらくして、
「ゴメンゴメン」
と走って戻ってきた。

2人駅に向かって歩き出す。
「しかしお前…すごい荷物だなぁ」
「しょうがないよ。ストップウォッチとか記録ノートとか大事なのいっぱい入ってるもん」
「マネージャーも大変だな。」
「まあね。でも、楽しいよ?タイム計るの好きだし、みんなの記録伸びたら嬉しいし。」
言いながら、肩にズシリと食い込むカバンの紐を無意識に直したら、ヒョイっと壮介がカバンを取り上げた。
「いいよ。壮介だって荷物あるんだから!」
「いいからいいから。変わりにこれ持って。」
壮介はポケットから小さい箱を取り出して、私の手のひらにポンと置いた。
「なに?」
私は立ち止まって箱を見つめる。
「あとでのお楽しみ」
駅の近くにある小さな公園のベンチで、お許しが出たので、ずっと握ったままだった箱を開けてみた。
「え…。」
中にはさっき2人で見ていたアクアマリンのネックレスが輝いていた。

「壮介…これ…」