別れが人を強くした

 

 

 

 

 

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                  別れ……。

 

                  生き別れ。

                  死に別れ。

 

 

                  愛別って?

                ご存じでしょうか。

 

              ある歌の大御所さんの曲です。

 

             「はい、知ってる方は手をあげて」

                  「……」

 

                また冗談ばっかり。

 

              かど張った顔のけっさん。

                 若い頃って

                一見こわもて。

              実はそれほどでもなかった。

 

                生まれが関西からか

                 方言も手伝って

               わりとおもろい人でした。

              しゃべりだすと止まらなかった。

 

               先だってテレビを観てたら

                  あれれれ

               なんと明石家さんまさんと

             同じ中学だったじゃありませんか。

          

 

              さて、本題にもどりましょう。

 

             すずめがチュンチュン鳴くように

           人は年頃になれば、人は誰かに恋心を抱く。

 

                当たり前ですよね。

 

              大した縁がなかったりすれば

               じきに、はい、サヨナラ。

 

              恋愛だけでなく、生き別れって

               実にさまざまですよね。

 

                  少年の頃から

               わたしは歌うのが好きです。

                  それが高じて

             この地方のテレビ局の歌番組にまで

                 ついに出場しました。

 

                  五年がかりで

             やっとチャンピオンになれました。

                   

                 「アカシア挽歌」

 

                気負わず唄えました。

               それが良かったのでしょう。

 

                   歌いながら

                 この歌のヒロインに

                 わたしが昔出会った

              異性の友の面影を重ねていました。

 

                  むかし昔交通事故で

                 その人は急逝しました。

  

                 でもね、彼女って

                  長い長い間

                 わたしの胸の中で

                 生きていましたよ。

 

                  事あるごとに

                彼女に語りかけました。

                  半世紀近くもね。

 

                  「愛とは?」

                  「人を愛するとは?」

                  そう問いかけました。

 

                 憶えている人がいる限り

                 死者のたましいは輝く。

 

 

                  わたしは若い時より

                  うんとたくましく

                  力強くなりましたよ。

 

                  苦しんだ分だけね。